今板温泉 湯本館 (阿賀野市) C  (泉質C、浴室B、設備C、眺めB)

阿賀野市今板 TEL:0250-66-2321 営業時間:12:00-15:00、18:00-22:00、要問い合わせ 定休日:なし
泉質:表示なし、循環
タオル:なし サウナ:なし 露天:あり 石鹸:あり シャンプー:あり 休憩所:なし 食堂:なし
http://www.gozu-yumotokan.com/

場所:村杉温泉と出湯温泉のちょうど中間にある一軒宿が今板温泉である。国道290号から入る道が細いので、看板をよく見ていないと通り過ぎてしまう。林の中の細道を直進した先に、木々の中に取り囲まれるようにたたずんでいる。横にゲートボール場や子供の遊び場、月山・羽黒山と関係のある神社などがある。

料金:入浴のみは500円、タオルなし。玄関左手のフロントで金を払い、エレベーターで2階にある浴室に向かう。混雑時は入浴を断られるので、電話で確認した方がよい。

浴室:浴室は広くはない。内湯は3畳くらいの大浴槽がひとつだけ。外に丸い露天風呂がある。外は竹林とうっそうとした木々で、昼というのに薄暗い。浴室は2階のはずだが、裏山に続いているので、露天風呂は林の中なのである。内風呂の浴槽はタイル張りで、薄暗い照明と相まって、落ち着いた雰囲気をかもし出し、なかなかの風情である。ほかに貸切風呂もある。

泉質:無色透明無味無臭で特徴がない。ややぬるめである。浴室外に、大正13年の分析表が掲げられているが、全く分かりにくい。文語体で読めない字もあって、教養のない私には理解できない。泉質名や源泉温度の記載もなく、数値の単位も不明だが、硫酸イオンや塩素イオンを多く含むほか、ラジウムも含むらしい。今の表示でいうなら、出湯・村杉と同様に単純泉なのだろう。大正3年の開湯とのことだが、薬師如来ゆかりの歴史ある霊泉だそうだ。

 その後は成分表の掲示がなされているが、源泉名は今板温泉。泉質は単純弱放射能冷鉱泉(低張性弱アルカリ性冷鉱泉)。源泉温度20.6℃。湧出量91L/分(動力揚湯)。PH 8.0。
 主な成分(イオン濃度:mg/lg、平成26年9月1日付)は、Li 0.2、Na 236.7、K 3.5、NH4 0.8、Mg 1.3、Ca 34.6、Sr 0.6、Ba 0.0、Al 0.0、Mn 0.0、Fe 0.0、Cu 0.0、Zn 0.0、F 1.8、Cl 173.3、Br 0.7、I 0.0、NO2 0.0、NO3 0.0、HS 0.0、HSO4 0.0、S2O3 0.0、SO4 291.8、HPO4 0.0、HCO3 77.5、CO3 0.9、メタケイ酸 32.4、メタホウ酸 2.8、遊離CO2 0.9、遊離H2S 0.0 など、ガス性除く成分総計は858.9mg/kgでである。また、ラドンを31.6x10-10Ci/kg(8.53マッヘ/kg)含む。源泉は貯湯タンクを介して加温、循環ろ過装置使用、塩素系薬剤による消毒ありと掲示されていた。
 実際の湯は、無色透明で若干の塩味とカルキ臭を感じる。特徴がない湯に思えるが、温まりは良く、湯上りの汗がなかなか引かない。侮れない湯である。

コメント:泉質は特徴ないが、落ち着いた浴室は風流である。世間の雑踏から逃れ、竹林を見ながらぬるめの湯に浸かっていると心がなごむ。精神的疲労に効きそうである。ただし、訪れるときは混んでない時を選んで行きましょう。

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(No.190 2000/10/21、2004/4/1合併により住所変更、2018/12/8追記)

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