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村杉温泉 環翠楼 （阿賀野市） Ｂ （泉質Ｂ、浴室Ｃ、設備Ｃ、眺めＣ）
阿賀野市村杉温泉 TEL：0250-66-2131 営業時間：11:00-19:00 定休日：なし
泉質：単純放射能泉、26℃、循環
タオル：なし サウナ：なし 露天：なし 石鹸：あり シャンプー：あり 休憩所：なし 食堂：なし
https://www.kansuirou.jp/ |
 場所：村杉温泉街の杉林の中にひっそりとたたずむ純和風の温泉旅館である。杉木立の道を進むとレトロな木造の建物、離れが点在している。中央には池が配され、鯉が泳いでいる。6000坪という広大な敷地、美しい庭園、そして森の静けさ。温泉街の中にあることが嘘のように感じられる。旅館の敷地内に入ると明治・大正の世界にタイムスリップしたかのようである。入浴前から既に心が癒される。
料金：入浴は500円。タオルなし。現在は立ち寄り湯の受け入れは中止されています。宿泊か日帰りプランの利用となりますのでご注意ください。
 浴室：木造二階建ての風情ある本館に内湯がある。ひっそりとした浴室には３畳ほどの大きさの石造りの浴槽があるのみ。無色透明な湯が湯口から注がれ、浴槽に満ちている。浴槽隅に温・冷２つの蛇口があるが、源泉かどうか確認できなかった。浴室の大きさと比較すると浴槽は小さく感じられるが、源泉の供給量を考えれば妥当な大きさである。窓からは静かな庭や離れが見える。シャワー付き洗い場は５ヶ所。ボディソープ、シャンプー、リンスがある。木製の洗い桶、椅子が風流さを増す。脱衣場に棚に脱衣籠がある。洗面台にはドライヤーがあり、整髪料、櫛、カミソリ等が置いてある。木製ベンチとマッサージ椅子があり、冷水の入ったポットが置いてあるのはありがたい。また、露天風呂付きの離れが２つあるが、一般客は利用できない。離れの浴槽は掛け流しとのことである。
泉質：源泉名は薬師乃湯３号井。泉質は単純放射能温泉。湧出量は483L/分（自噴）。源泉温度26.0℃。PH
8.0。主な成分（イオン濃度：mg/kg、平成13年3月13日分析）は、Na 51.0、K 1.0、Mg 0.3、Ca 20.2、Sr
0.1、F 0.6、Cl 10.5、SO4 129.2、HCO3
28.3、CO3 0.2、メタ珪酸 26.7、メタ硼酸 0.2、遊離CO2 0.5など、ガス性除く成分総計は268.3mg/kgである。また、ラドン（Rn）を744.2x10-10キュリー/kg（204.7マッヘ）含む。実際の湯は無色透明無味無臭。浴槽内吸引あり循環されているがオーバーフローあり。掲示によれば、自噴した源泉はポンプで一旦村杉露天風呂横の貯湯タンクに汲み上げられ、加圧ポンプにより道路埋設配管により20L/分供給されているとのこと。源泉は加温、循環濾過、塩素殺菌されている。
 コメント：杉木立の中のレトロな木造の純和風旅館。広大な庭園。落ち着いた雰囲気のひっそりとした浴室。これだけで癒されることは間違いないので、泉質を論じるのは意味をなさない。古い建物ながらが、きれいに管理されており、古さを魅力に変えている。隠れ家的な、いつまでもそっとしておきたいような旅館である。私のような立ち寄り客への従業員の対応も良い。設備にこだわらず、癒しを求める人にはお勧めできる。
（No.387 2006/4/8、2013/4/4追記、2020/4/25URL訂正） |
