月岡温泉 湯めぐりの宿 高橋館 (新発田市) B (泉質A、浴室B、設備C、眺めC) 閉館
新発田市月岡温泉 TEL:0254-32-1500 営業時間:11:00-15:00(入館は14:30まで) 定休日:なし 泉質:含硫黄-ナトリウム-塩化物泉、50.7℃、掛け流し タオル:あり サウナ:あり 露天:あり 石鹸:あり シャンプー:あり 休憩所:なし 食堂:なし http://www.takahashikan.co.jp/
場所:月岡温泉街(新湯)の中央にある客室数25室の中規模の温泉旅館である。玄関先に大きな石灯籠と松の木があり、松は屋根を突き破っている。 料金:立ち寄り入浴は大人800円、小人400円、湯めぐりカードで700円(土日休日は割引なし)になる。タオルなし。 浴室:ロビーを抜けて通路を奥に進んだところに「庄屋の湯」という浴室がある。3つの露天風呂をはじめ、ヒノキ風呂・バブルバス・サウナ・ミストサウナ・ハーブ貸切風呂など10ヶ所の湯巡りが楽しめるとのことだが、当然ながら男女が別れるので、立ち寄り湯では一部しか楽しめない。私の訪問時の浴室についてのみ紹介する。内湯は大浴槽と小浴槽があり、大浴槽は温泉ではなく、小浴槽は源泉掛け流しである。大きなガラス窓と天窓で、浴室内は明るく、開放感がある。外には浴室を取り囲むように大きな露天風呂がある。深さも程よく、快適である。外にサウナもある。洗い場にはボディソープ、シャンプー、リンス類完備。蛇口が黒く変色し、月岡の源泉のパワーを示している。脱衣場はちょっと狭苦しい。脱衣棚に脱衣籠があり、貴重品ロッカーもある。脱衣場洗面台には櫛、整髪料、綿棒、ドライヤー等が置いてある。 泉質:月岡温泉源泉協同組合からの配湯であるので、他の旅館と同じ源泉である。源泉名は月岡5号井、月岡6号井。泉質は含硫黄-ナトリウム塩化物温泉。源泉温度は5号井50.7℃、6号井49.0℃。湧出量は5号井440L/分、6号井141L/分。主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、5号井(平成15年6月20日分析):Li 1.0、Na 1094、K 26.7、NH4 1.5、Mg 29.0、Ca 52.8、Sr 2.3、F 2.4、Cl 1320、Br 0.1、I 0.6、NO3 1.2、HS 20.7、S2O3 0.8、SO4 485.0、HCO3 456.0、CO3 10.0、メタ珪酸 42.3、メタ硼酸 13.5、遊離CO2 24.2、遊離H2S 11.4、など、ガス性除く成分総計は3565mg/kg、6号井(平成15年8月11日分析):Li 1.3、Na 1011、K 25.4、NH4 0.4、Mg 27.7、Ca 55.6、Sr 2.6、F 2.4、Cl 1210、Br 3.9、I 2.4、NO3 0.0、HS 113.6、S2O3 1.0、SO4 525.0、HCO3 389.0、CO3 10.2、メタ珪酸 18.3、メタ硼酸 15.2、遊離CO2 27.5、遊離H2S 32.3、など、ガス性除く成分総計は3414mg/kgである。実際の湯は淡緑色透明、硫化水素臭があり苦みが強く塩味もある。肌のツルスベ感が強い。前記したように内湯の大浴槽は温泉ではない。内湯の小浴槽は非加熱・非加水・非消毒の掛け流しであり、注湯量に見合った浴槽の大きさなので、鮮度の高い源泉を堪能できる。露天風呂は非加水であるが加熱・循環・オゾン殺菌されている。 コメント:内湯大浴槽が非源泉であるのは残念であるが、掛け流し浴槽が用意してあり、鮮度も高いので、十二分に満足できる。露天風呂もゆったりしており、すばらしい。循環されてはいるが鮮度は高く、全く不満はない。純和風の温泉旅館であり、落ち着きを感じる。お勧めできる旅館である。 →ブログ (No.431 2007/11/10、2012/1/29追記) *2013年1月7日、経営不振のため閉館しました。