瀬波温泉 夕映えの宿 汐美荘 (村上市) B (泉質A、浴室A、設備C、眺めA) 2020年1月より大江戸温泉物語系列となった
村上市瀬波温泉2-9-36 TEL:0254-53-4288 営業時間:10:00-20:00 定休日:なし
泉質:ナトリウム-塩化物泉、循環
タオル:なし サウナ:あり 露天:あり 石鹸:あり シャンプー:あり 休憩所:なし 食堂:食事プランあり
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場所:瀬波温泉街の海岸沿いにある瀬波を代表する大型旅館である。ロビーや客室からはオーシャンビューが楽しめる。海岸沿いに新潟方面から来た場合、旅館前のヘアピンカーブは回りきれないので、一旦村上市街方面に進み、海岸方面に向かう道路を左折してアクセスした方が良い。2003年4月に浴室が大改装されている。
料金:入浴のみは大人1000円、小人500円、タオル別。
浴室:フロント階は2階であり、1階が温泉フロアーとなっていて、夕映え温泉海道と称して、男女大浴室、露天風呂、貸し切り風呂などが、一直線状に並んでいる。脱衣場、浴室とも、施設の大きさに比してコンパクトである。男湯に関して紹介するが、女湯も基本的には同様と思われる。脱衣場には脱衣棚に脱衣籠、貴重品ボックスなどがコンパクトに配置されている。洗面台には櫛やドライヤー、整髪料等が備えられている。
内湯は大浴槽のみであるが、ガラス張りになっていて、日本海を眺めながらの入浴ができる。循環浴槽ではあるが、オーバーフローが多く、掛け流し気分を味わうことができる。露天風呂には、小さな陶器製浴槽(1人用)、木製浴槽(2人用)の源泉掛け流し浴槽と、楕円形の大きな露天風呂(循環式)がある。サウナもあり、一人用に小さな陶器製水風呂がある。源泉掛け流し浴槽は、高温の源泉がそのまま注がれており、温度調整のための湯もみ板が備えられている。しかし、注湯量は少なく、オーバーフローもないので、掛け流し気分は乏しい。洗い場は、内湯のほか露天風呂にもある。ボディソープ、シャンプー、コンディショナー、シェービングフォームなどが置いてある。
泉質:源泉名は、瀬波海岸温泉二号源泉、瀬波温泉・元湯2号。湧出量310L/分(動力)。pH8.6。泉質はナトリウム・塩化物泉(アルカリ性低張性高温泉)。源泉温度82.3℃(浴場湯口)。主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成22年3月30日分析)は、Li
3.8、Na 1212、K 72.4、NH4 5.0、Mg 0.6、Ca 95.1、Sr
2.1、Fe(II) 1.8、F 5.5、Cl 1970、Br 7.2、I 1.9、SO4
216.7、HCO3 94.0、CO3
9.3、メタケイ酸 159.1、メタホウ酸 37.6 など、ガス性除く成分総計は3895mg/kgである。加水・加温・循環あり、入浴剤なし、塩素消毒ありであるが、小さいながら源泉掛け流し浴槽もある。実際の湯は、無色透明、塩味と、わずかなアブラ臭がある。
コメント:以前家族で宿泊利用したことがあるが、改装後利用したことがなかった。今回久しぶりに利用した。コンパクトながら、多彩な浴槽があるのは素晴らしく、日本海を眺めながらの入浴は心地良い。日没時は最高であろう。ただし、露天風呂のすぐ先は海岸であり、一般人が歩いていたりするのでご注意。内湯は循環湯ながらも、オーバーフローが多くて、気持ち良く入浴できるのは良い。
玄関前には、与謝野晶子ゆかりの「晶子の愛し湯」という無料の足湯があり、一般人も利用できる。また、「温泉竹塀」という竹の束に源泉が注がれれたモニュメントがあり、温泉の臭気を漂わせていて、温泉気分を盛り上げてくれる。
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瀬波温泉は湯気が吹き出ている温泉櫓があったりして、雰囲気満点で趣深い。源泉井戸も多く10本以上はある。高温の源泉で、湯量が豊富。泉質は化石海水型であるが、火山のないところで、90〜95度という高温の源泉が湧出すというのは不思議である。個人的には大好きな温泉のひとつである。ただし、温泉街といっても道路沿いに土産物店が数件ある程度。どこでも同じだが温泉饅頭が名物。村上は三面川の鮭が名物で、鮭の酒びたしがお土産にはおすすめ。
(No.363 2005/10/16番外より繰り入れ、2006/8/27、2014/4/6改訂) |