瀬波温泉 大観荘 せなみの湯 (村上市)  B  (泉質A、浴室A、設備C、眺めA)

村上市瀬波温泉2-10-24 TEL:0254-53-2131 営業時間:13:00-20:00 定休日:なし
泉質:
ナトリウム-塩化物泉、掛け流し
タオル:あり サウナ:あり 露天:あり 石鹸:あり シャンプー:あり 休憩所:なし 食堂:あり
http://www.taikanso.senaminoyu.co.jp

場所:瀬波温泉街の南のはずれの海岸沿いに建つ大型旅館である。これまで何度か宿泊利用し、このホームページでは番外で紹介してきたが、この度久し振りに宿泊利用したので新たに紹介したい。

料金:入浴は1000円、タオルは借りられるようだが、高いのが難点。食事付きの割安プランもあるのでそちらの利用がお勧めかもしれない。

浴室:ロビー階は2階であり、高層の新館の1階に露天風呂付きの大浴場があり、低層の旧館の3階の一番外れに、天風の湯という露天風呂付き浴場がある。その他に露天風呂付きの貸し切り家族風呂がある。さらに、露天風呂付きの客室も多数ある。また、本館から道路下の地下道を渡り、斜めに昇るエレベーターで上がった先の高台に別館があり、かつてはそこにも展望浴室があったが、現在はなくなっている。さて、メインとなる1階の大浴場であるが、女性用浴室が新たに造られたため、男湯の方は、以前男女で分かれていた大浴場がひとつとなり、内湯、岩造りの露天風呂とも2つずつある。露天風呂からは日本海が一望され、開放感はこの上ない。左右の露天風呂の間に展望窓付きのサウナがある。洗い場にはボディソープ、シャンプー、リンス、シェービングフォーム等が完備。脱衣場洗面台にはドライヤー、カミソリ、櫛、綿棒、整髪料等が完備。一方天風の湯は少し小振りであり、内湯・露天とも檜造りの浴槽である。展望はすばらしい。

泉質:源泉名は瀬波温泉大観1号、瀬波温泉大観2号、ラピス2号井(混合)。源泉温度83.5℃のナトリウム-塩化物温泉。主な成分は、Liイオン5.2mg/kg、Naイオン1194mg/kg、Kイオン69.3mg/kg、NH4イオン2.5mg/kg、Mgイオン1.0mg/kg、Caイオン70.1mg/kg、Srイオン1.9mg/kg、Fイオン4.7mg/kg、Clイオン1860mg/kg、Brイオン7.2mg/kg、Iイオン0.7mg/kg、チオ硫酸イオン2.1mg/kg、硫酸イオン172.7mg/kg、炭酸水素イオン68.0mg/kg、炭酸イオン9.0mg/kg、メタ珪酸68.8mg/kg、メタホウ酸21.5mg/kg、遊離炭酸ガス1.0mg/kgなど、ガス性除く成分総計は3558mg/kgである。実際の湯は、無色透明、軽度石油臭・塩味苦味がある柔らかい湯である。露天風呂では鼻水状の湯花が軽度浮遊。湯使いについての掲示がなかったのでフロントで聞いたら、源泉を注いだ分は掛け流ししているそうだが、循環もしているとのことであった。天風の湯の方は循環なしの完全掛け流しだそうである。いずれの浴槽も鮮度は高いが、1階露天風呂の源泉注ぎ口あたりが一番良さそうである。

コメント:大きな露天風呂に浸かりながら日本海を眺めていると心癒される。露天風呂と日本海がつながっているような錯覚も覚える。海に沈む夕日を見ながらの入浴はさらに格別である。泉質もすばらしく、温まりも良い。家についても肌に染みついた温泉の臭いは取れない。旅館の向かいに温泉櫓が立ち、水蒸気が吹き上がっている。いかにも温泉地という雰囲気を醸し出す。瀬波はやはり新潟県を代表する温泉地のひとつなんだなあと再認識した。

附記:向かいの磐舟は大観荘の姉妹館である。磐舟に宿泊すると大観荘の浴室を利用できるのでお得である。

(No.338 2005/4/2)

前頁

下越一覧

次頁