場所:北陸道能生インターから柵口温泉方面に県道を進む。島道鉱泉方面の案内板に従って右折し、細い道を道なりに進む。やがてT字路に出るが、ここも案内板に従って右折、少し進んで左折し、クネクネの急坂路をアクセルを全開にして登り切ると島道鉱泉に突き当たる。ここは鉾ヶ岳の登山口に当たり、登山客の利用が多いようだ。 料金:入浴のみは、大人300円、小人150円、幼児100円、タオルなし。休憩込みだと、大人600円、小人300円、幼児100円である。 浴室:古ぼけた四角い浴槽があり、源泉が掛け流されている。浴槽は深く、中腰で入る形になる。浴槽の内壁にはゼリー状の物体が付着している。湯花と信じたいが、不気味である。ほかに小さな四角い浴槽があり、非加熱源泉が掛け流され、飲泉できるようになっている。洗い場に蛇口、シャワー類はないが、洗い椅子、ケロリン桶、アカスリがあり、固形石鹸が置いてあった。脱衣場の脱衣棚下にシャンプー類が置いてあるが、私物かも知れない。 泉質:泉質に関する掲示は全くない。JTBの全国温泉案内には源泉温度16℃の硫黄泉と記載してあったが、新潟県の温泉統計には記載されていない。裏山から引いた冷鉱泉を天然ガスで沸かして掛け流ししている。実際の湯は無色透明無味無臭で特徴はない。非加熱源泉を飲んでみるとわずかに甘みを感じる程度である。 コメント:世間から隔絶するように山奥に建つ古い木造のたたずまい、鄙びた雰囲気は趣深い。決してきれいではなく、慣れない人は躊躇されるであろう。浴槽壁の付着物は、湯花としてもあれだけの量がすぐに付くはずもなく、浴槽の掃除が行き届いていないということだろう。この点は改善が望まれる。マニア向けであり、万人に勧められる温泉ではない。泉質的に特徴はないが、源泉掛け流しは気持ちよい。道は悪いが能生ICから時間的にはすぐであり、気軽に秘湯気分を味わうには好都合である。 (No.402 2006/9/3) |
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