寸分道温泉(仏ヶ峰霊泉) 深山の里 (妙高市・旧新井市) C  (泉質A、浴室C、設備C、眺めD)

妙高市寸分道 TEL:0255-75-2028、2756 営業時間:10:00-17:00(要予約) 定休日:冬季休業
泉質:含硫黄-ナトリウム-塩化物泉、17℃、循環
タオル:なし サウナ:なし 露天:なし 石鹸:あり シャンプー:あり 休憩所:あり 食堂:食事可
http://www.city.myoko.niigata.jp/guide_seikatu/sisetu/5miyama.html

場所:前回訪問しようとしたときは、道がわからず途中で断念したので、情報を仕入れたところ、上平丸からの道がいいようだが、今回は確認のため、前回の道を再び選んだ。新井市街から国道292号線を進む。新井南中学校手前の交差点(除戸)を左折し、橋を渡って右折。寸分道方面の案内板を頼りに進む。小局を過ぎると道は細くなり、曲がりくねった山道が続く。車のすれ違いも困難であり、不安になってくるが、道を信じてひたすら進むと寸分道にたどり着く。着いても案内板などはないので、どこが温泉かわからないが、雰囲気で探し出す。どう見ても普通の民家だが、玄関先の薄れかけた木の看板でここだとわかった。

料金:入浴は300円、タオルなし。

浴室:浴室はひとつのみで、男女別でない。混浴ということではないようだが。浴室入り口上に「仏ヶ峰霊泉」と書かれた木の看板が掲げられている。浴室に入ると正面が洗い場で左奥に四角い大浴槽(5〜6人入れる)がある。湯は加熱循環式。洗い場には一応石鹸・シャンプー類は置いてある。浴室窓は曇りガラスで景色は見えない。

泉質:湯は軽度白濁し、かすかに硫黄臭がする。ホースから注がれている源泉を飲むと、硫黄味と若干の塩味がする。肌はすべすべする。肌に優しい柔らかないい湯である。浴室に効能書きが掲示されていないので、分析書はないかと尋ねたら、市役所の人が借りていって、まだ戻っていないとのこと。流しっぱなしの源泉の温度は体感で18〜20度程度。1kmくらい先から引いているという。手持ちの本で調べたら、源泉温度17℃の冷鉱泉で、泉質は含硫黄-ナトリウム-塩化物泉。毎分7Lで自噴しているとのこと。

コメント:実は訪問したときは、予約がなかったのでまだ湯を沸かしていなかったと、女将さんが申し訳なさそうに話した。これで引き返したんじゃ悔やみきれないので、せめて浴室だけでも見せてくれないかと頼んだら、快く承知してくれた。浴室に行くと、浴槽に源泉が注がれ、まさに掛け流し状態である。加熱循環されていない源泉そのものが浴槽に満ちていた。これはチャンスだと女将さんに入ってもいいかと聞いたら、半ばあきれたように許可してくれたので、入らせてもらった。ちょっと冷たかったけど、外の暑さからちょうど良かった。むしろ、生の源泉を味わえたのは何よりであった。お金を払おうとしたら、沸かしてないのでお金はいらないという。わがままを言って、かえって申し訳なく感じた。名前を記帳して帰ったが、また来てくれと女将さんはわざわざ見送ってくれ、帰りの道まで心配してくれた。温かい触れ合いを感じて満足な気分で山道を下った。ちょっと汚い話で申し訳ないが、かなりの量の飲泉をしてしまい、帰りの車中でゲップしたら、硫黄臭が口内を満たした。やっぱりいい湯だと確認した次第。山奥ではあるが、時間的には新井市街から20分ほどで来れる。山道を行っただけの甲斐はあるように思う。

注意:宿泊・休憩とも予約なので、入浴利用も電話しておいたほうが良い。

(No.215 2001/7/20)

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