場所:上越新幹線浦佐駅西側の浦佐スキー場入り口に浦佐温泉があり、数件の旅館が並んでいるが、その中で一番大きな建物がこの旅館である。左横には足湯が作られており、利用客で賑わっている。中越地震後源泉に地下水が混入して泉質が低下し、一時温泉利用ができなくなっていたが、この「てじまや」が地下1000mから温泉掘削に成功し、2005年7月から新源泉の利用が開始された。 料金:大人600円、小人300円、タオルは貸してもらえる。 浴室:2階に浴室がある。浴室は、内湯は長方形の大きな大浴槽があるのみであるが、大きなガラス窓から露天風呂と庭園が見渡せて開放感はある。露天風呂は石造りで大きめであるが中央にある柱がじゃまに感じる。回りは塀で囲まれているので景色がいいわけではない。洗い場は9ヶ所、ボディソープ、シャンプー類完備。脱衣場洗面台にはドライヤーが置いてある。 泉質:源泉名は越後浦佐温泉 孫助の湯。泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉。源泉温度は43.7℃。湧出量120L/分。主な成分(イオン濃度mg/kg、平成17年6月20日分析)は、Li 0.5、Na 584.3、K 13.1、Mg 17.8、Ca 140.9、Sr 2.5、Ba 0.05、Mn 0.2、Fe(II) 1.9、Cu 0.03、F 2.2、Cl 821.6、Br 3.0、I 0.7、HS 0.03、SO4 356.2、HCO3 240.4、メタ珪酸 37.1、メタ硼酸 6.2、遊離CO2 26.4、遊離H2S 0.02など、ガス性除く成分総計は2229mg/kgである。実際の湯は、内湯は淡黄色透明で無臭、露天風呂は淡黄色で微混濁、茶色い湯花あり。無臭であるが薄い塩味と鉄味がする。肌のツルスベ感はない。オーバーフローが多く、その分は掛け流されているが、槽内吸引があり循環されている。 コメント:旧源泉はナトリウム-塩化物泉とはいうものの湯に特徴が感じられず、泉質的に疑問であったが、新源泉になり、温泉としての味わいは格段に向上した。浦佐駅の裏で国道17号線からもすぐの交通至便の場所であり、通りすがりの利用にも便利である。玄関前に無料の足湯も作られたので利用されると良い。 (No.213 2001/7/8、2006/7/29改訂、2021/4/4営業時間訂正) |
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