寺泊きんぱちの湯 (長岡市:旧寺泊町) C  (非天然温泉、浴室A、設備B、眺めA)

長岡市寺泊松沢町 TEL:0258-75-5888 営業時間:10:00-21:00 定休日:不定休
泉質:海洋深層水、循環
タオル:あり サウナ:あり 露天:あり 石鹸:あり シャンプー:あり 休憩所:あり 食堂:あり
http://www.kinpachi.co.jp/

場所:魚で有名な寺泊市街の出雲崎側のはずれにある寺泊水族館隣に、2004年4月、海洋深層水を利用した入浴施設がオープンした。その名の通り活ガニ専門店の「きんぱち」の経営であり、日帰り入浴のほかに宿泊も可能である。2006年3月に増築され、さらに、2013年4月、食堂が海側に大きく拡張された。

料金:平日:大人600円、小人400円、日・祝日:大人800円、小人400円、日・祝日17時以降:大人700円、小人400円。タオルセット150円、館内着150円。(2022/4/1改定)
 下足箱に靴を入れ、鍵と引き替えに受付する。玄関を入ると正面にラウンジ、食事処(波の華)があり、窓の外に日本海が一望され雄大である。右手に浴室、マッサージコーナーがある。2階には宴会場(大広間)と喫煙所、さらに奥に2006年3月に増築された広い休憩所がある。3階は宿泊用客室である。

浴室:男女浴室(金波、銀波)で多少違いがあるようだが、大浴槽のほか、掛け湯、バイブラ湯、ジェット付き寝湯、腰掛け湯、美肌の湯という白濁した泡の出る超音波風呂、サウナ、水風呂、ミストサウナ、そして露天風呂がある。そのほか玄関の右横の軒下に無料の足湯がある。このうち海洋深層水を使用しているのは、露天風呂、バイブラ湯、寝湯と足湯のみである。浴室、浴槽はタイル張りで、シンプルなデザインである。露天風呂は左の浴室は岩風呂となっているが、浅くて寝湯のような入り方をしないと肩まで浸からない。右の浴室の方は円形で上下の2段になっており、足つぼ湯が付いている。ドライサウナは驚くほど狭く、4人が限度。天井も低いので頭をぶつけないようご注意。浴室からの日本海の眺めは雄大ですがすがしい。特に日没時は最高である。洗い場は仕切り付き8カ所、仕切りなし6カ所でボディソープ、シャンプー類完備。脱衣場の洗面台にはマイナスイオンドライヤーとヘアブラシが完備されている。洗面台の場所は3方向に鏡があり、合わせ鏡状態になり不思議な気分になる。
 2013年4月に改修・増築工事が行われたが、浴室部分はミストサウナが改修されたのみであった。これまで足湯付きのミストサウナであったが、ナノミストサウナとなり、座面が畳敷きになった。

泉質:佐渡沖4km、水深330mを流れる日本海固有深層水を採取し、船で運んで使用している。ミネラル分が豊富で、効能効果が高いという。成分についての掲示はない。この海洋深層水を使用した露天風呂の湯は、脱塩していない源水を使用し、当然ながらしょっぱい。しかし、他の高張性食塩泉とは違って無臭であり、べたつくことがなく、さらりとしている。ただし、湯温は低めで、温まりはよくない。内風呂の大浴槽(大海の湯)は海洋深層水ではなく、人工温泉(アルカリ性単純泉)であるが、塩素臭がきついこともない。オーバーフローがあり一見掛け流し風の演出がなされているが循環である。美肌の湯は細かな気泡により白濁した湯となり、肌にしっとりとして気持ちよい。

コメント:海洋深層水の独特の浴感はおもしろいが、それ以上の感慨はない。泉質は別にして、浴槽は多彩であり、日本海を眺めながらの入浴・休憩は心癒すものがある。夜間ライトアップの演出もある。食事処は充実し、テラスで涼むこともできる。寺泊方面の観光のついでに立ち寄るには都合がよいが、浴室はちょっと狭いので、休日の混雑時がどうなるか心配である。なお、2006年3月、増築されて宿泊用の客室が増えたほかに、売店、大型プラズマテレビが置かれた展望ホールや140畳の無料休憩所、さらにパノラマ展望室などが設けられ、休息スペースが充実したのはありがたい。特に展望ホールからの眺めはよい。格安の宿泊パックがあり、いつ行っても賑わっている。「きんぱち」と言えばかに料理が売り。宿泊してゆっくり料理を堪能したいものである。
 

ブログ  →ブログ  →ブログ

(No.320 2004/4/20、2006/6/27追記、2013/6/30改訂、2019/10/1料金改定、2022/4/1料金改定)

前頁

中越一覧

次頁