青葉温泉 アクアーレ長岡 (長岡市) C  (泉質C、浴室B、設備B、眺めC)

長岡市新陽2-5-1 TEL:0258-47-5656 営業時間:10:00-21:30 定休日:第2・4月曜日
泉質:メタ珪酸の項による規定泉、22.4℃、循環
タオル:なし サウナ:あり 露天:あり 石鹸:あり シャンプー:あり 休憩所:あり 食堂:あり
http://www.aquarenagaoka.or.jp/

場所:国営越後丘陵公園の隣にある厚生労働大臣認定の健康増進施設である。関越道長岡インターから国道8号線を柏崎方面に行き、案内板に従って長岡ニュータウンに入る。越後丘陵公園を目標に開発途上の原野をしばらく進む。日本列島改造論が叫ばれていた頃、ここには巨大なニュータウンが出現するはずであった。夢破れ未開発の原野が残り、代わりに巨大な公園が作られた。感慨に耽りながら車を進めると、公園入り口近くに豪華な建物が見えてくる。ここがアクアーレ長岡である。プール、トレーニングジム、整体、エステ、人間ドック、会議室などがある総合健康増進施設であり、宿泊可能である。入浴施設は青葉温泉という加熱してあるが本当の温泉を利用している。水着着用の上、各種の浴槽、プールを楽しんだり、ジムで運動したりすべきであろうが、ここでは温泉部門に関してのみ紹介したい。2008年11月、浴室が改修されてリニューアルオープンした。

料金:入浴のみの温泉コースは、大人850円、子供450円、障害者720円、障害者子供350円、タオルなし。トレーニングジムやプールも利用できるフルコースは、大人1700円、子供900円、障害者1400円、障害者子供700円である。玄関ロビーにある券売機で入浴券を買い、下足箱に靴を入れ、鍵と交換に受付すると、浴室ロッカーの施錠に必要なカードが渡される。

浴室:プール棟の奥に新しい浴室が作られた。内湯はジャグジー付きの長方形の大浴槽、寝湯のほか非加熱・掛け流しの小さな円形浴槽がある。ほかに、広めのサウナ、露天風呂がある。景色は良くない。洗い場は仕切付き・仕切なしがある。ボディソープ、シャンプー類完備。脱衣場洗面台にはドライヤーあり。脱衣場にはロッカーが多数あり、プール用と供用されている。ロッカーの鍵は受付で渡されたカードを内側に差し込むことで施錠する。改修前の浴室は檜風呂があり、かなり広々していたが、新しい浴室は少し狭く感じ、ゆったり感が乏しい。

泉質:源泉名は青葉温泉。源泉温度22.4度。メタ珪酸の項による規定泉であり療養泉に該当しない。以前は源泉温度がぎりぎり25℃を超えていたので単純温泉に該当したが、新しい分析では規定を外れてしまった。主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成20年11月20日分析)は、Na 59.4、K 13.6、NH4 3.7、Mg 1.8、Ca 7.9、Fe 0.2、F 0.4、Cl 11.9、HCO3 202.3、CO3 3.1、メタ珪酸 71.7、遊離CO2 1.7 など、ガス性除く成分総計は376.0mg/kgである。微淡黄色・透明・無味・無臭。源泉は加熱・循環・濾過・塩素消毒されている。小さいながらも非加熱の掛け流し浴槽を設けているのは素晴らしいが、サウナのすぐ前にあり、ほかに水風呂がないので、サウナの利用客が水風呂代わりに利用するので気持ちよくない。

コメント:温泉部門だけで考えると魅力は乏しいが、休憩設備やレストラン、エステ、プールにスポーツジムなど多彩な設備が整っており、総合的に利用すべきであろう。プールやスポーツジム付きの施設は他にもあるが、人間ドックまでやっているのはここくらいであろう。かつては市町村職員共済組合の運営で、公務員が優遇されていたが、今は解消されたようだ。施設の性格上、通常の日帰り温泉とは異なり、老人の社交場とはなっていない。都会的気分で、リッチにくつろぎたいときの利用がおすすめである。ただし、タオルなし700円はちょっと高く、名湯揃いの長岡にあっては、温泉のみの利用では魅力は乏しい。

(No.29 1997、2004/9/12料金訂正、2009/8/2大改訂、2014/4/1料金改定、2022/6/3料金訂正、2023/4/8料金訂正)

 
附記:この地は「越後丘陵公園」という大きな公園がオープンし、道路も整備された。公園で遊んでここで汗を流して帰るという楽しみができた。余談だが、公園はとにかく広い。自然に親しむための公園だそうだが、これだけ広い丘陵地の木を切り倒して、人工の公園を作ったということは、自然破壊とは言わないのかな、と余計な心配。

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