越後妻有交流館 キナーレ 「明石の湯」 (十日町市) C  (泉質C、浴室B、設備B、眺めC)

十日町市本町6丁目 TEL:0257-52-0117 営業時間:11:00-21:00(最終受付20:30) 定休日:火・水曜日(祝日は営業)
泉質:メタ珪酸泉、23.1℃、循環、入浴剤使用
タオル:別料金 サウナ:あり 露天:なし 石鹸:あり シャンプー:あり 休憩所:あり 食堂:あり
https://www.city.tokamachi.lg.jp/soshiki/sangyokankobu/kankokoryuka/geijutsusaikikakugakari/gyomu/9104.html

場所:十日町の中心街、道の駅を兼ねた物産館のクロス10の隣りに、観光・交流の拠点として建設された施設が十日町ステージ・越後妻有交流館「キナーレ」である。建設に際しては、温泉施設の建設を巡って大論争となり、反対派の市長の当選により一時建設計画が撤回されたが、議会の反対にあって、計画を修正して建設されたという問題の施設である。建物は一辺42mの池を取り囲むような回廊からなり、直線を基調としたデザインが斬新である。温泉棟は正面入り口から入ると左奥にある。入り口から温泉棟に向かう回廊は、まさに異空間という感じである。

料金:大人800円、子供400円、幼児無料。タオル別。(2024/4/1料金改定)

浴室:入ってすぐ右に売店、左にロビー、その奥右手に休憩用大広間、左手に仮眠室(男女別)、さらに右奥に「かすり」、「ちぢみ」という名の浴室があり、奇数日・偶数日で男女交互に使用される。脱衣場のロッカーは、空いているロッカーを自由に選んで使用する。
 「かすり」は、大浴槽(ジャグジー付)、小浴槽(生薬風呂)、水風呂、掛け湯、スチームサウナがある。「ちぢみ」は、大浴槽(ジャグジー付)、小浴槽(薬仁湯)、水風呂、掛け湯、ドライサウナがある。洗い場は12か所、他にシャワーがある。ボディソープ、シャンプー、コンディショナーあり。脱衣場の洗面台には、ドライヤー、整髪料、綿棒が備えられている。窓からは庭が見えるのみであるが、なかなかのデザインである。

泉質:源泉名は十日町温泉明石の湯。メタケイ酸の項による規定泉で、療養泉に該当しないため、泉質名は付かない。源泉温度23.6℃。主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成24年10月5日分析)は、Na 15.3、K 5.9、NH4 2.5、Mg 4.1、Ca 12.9、Mn 0.1、Fe(II) 0.2、F 0.1、Cl 1.8、Br 0.2、I 0.2、SO4 2.3、HCO3 98.2、HPO4 1.6、メタケイ酸 80.5、メタホウ酸 0.1、遊離CO2 2.6 など、ガス性除く成分総計は226.0mg/kgである。
 大浴槽と掛け湯の湯は、温泉に入浴剤を入れた人工温泉で、基本はアルカリ性単純温泉のようだが、日によって様々なかわり湯をやっている。小浴槽は薬草風呂であり、水風呂だけが入浴剤が入っていない。温泉そのものを楽しめないのは残念である。

コメント:館内には休憩用広間兼の食事処があり、カウンターのところで注文し、料金を払うと自分のテーブルまで運んでくれる。メニューはまずまずであり、小嶋屋の蕎麦も出前で注文できる。ほかに広くはないが仮眠室があり、休息できて良い。浴槽の湯が入浴剤入りというのは残念であるが、道の駅の隣の便利な場所にあり、通りすがりの利用は便利であろう。

追記:入館者数の減少による経営不振による常態化した赤字のため、2023年3月末で閉館する方針であったが、市議会で反対意見が出て、存続が決定された。今後はファミリー層の利用を増やして集客増を図ることになり、温泉ボイラーの更新も含めた施設改修を行うため、2023年8月1日〜12月1日まで休館し、12月2日にリニューアルオープンした。(→ ブログ

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(No.297 2003/7/15、2014/4/1、2018/3/10改訂、2024/4/1料金・営業時間改定・追記)

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