場所:栃尾市街から、名水で有名な杜々の森名水公園に向け、案内板に従って守門村へ向かう県道を進む。名水公園の少し手前の橋のたもとに、「お薬師様お授けの湯」と書かれた白い柱と、薬師様の絵が描かれた看板が立っている。そこから数十メートル坂を下ると、川縁に、水が注がれている井戸のようなものとほこらがある。川の対岸の崖から塩ビのパイプが川を渡って伸びており、ここで飲泉したり、水を汲んだりできるようになっている。 料金:無料であるが、賽銭箱があるので志を入れましょう。 浴室:屋根はあるものの、パイプから水が注がれた丸い枠があるのみで、ここでの入浴は困難。もっとも、冷鉱泉であるので、ここで入る人はいないだろうし、神聖なる薬師様のほこらの前で裸をさらしちゃ罰当たりであろう。柄杓が置いてあるので飲泉可能であり、持ち帰り可能である。 泉質:源泉名、泉質等は不明。お授けの湯とあるが冷鉱泉である。無色透明無臭であるが、強い金属味と微硫黄味がする。沸かせばいい湯になりそうである。対岸の崖からパイプが引かれており、毎分数L程度の鉱泉が注がれている。対岸の山の上には繁窪薬師堂があるらしい。看板の説明では、「この薬師様の鉱泉は先祖の昔から薬師様のお授けの湯として地元近在の人々の間に、切傷・あせも・便秘等諸々に効くという言い伝えが有り利用されていました。薬師信仰と湯の力で、すべての傷が癒され救われることを念じます。」とあった。 コメント:入浴は困難だが、飲泉したりして薬師様の御利益に与りましょう。対岸は崖、すぐ下を急流の川が流れている。なかなか神秘的なロケーションである。心洗われるようにも感じた。自然豊で、温泉を抜きにしても訪れて損はないように思われた。 (No.288 2003/4/13) |
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