コンサートホール・ホワイエでの公演が終わり、次はどこに行くか思案しましたが、足に疲労が蓄積して長く歩く体力はありませんでしたので、近めの場所ということで、東中通のスタジオスガマタを選び、16時30分開演のルミエリシテの二人によるピアノ演奏を聴かせていただくことにしました。
加藤優里さん、水嶋沙織さんという、美貌を誇る若きピアニストには以前から注目しており、この機会に聴かせていただこうと思った次第です。
正面に席を取り、開演を待っていますと、ドレス姿が麗しい二人が登場し、モーツァルトの「2台ピアノのためのソナタ」で開演しました。左が水嶋さん、右が加藤さんです。音に輝きがあり、生き生きと躍動感のある演奏は、心を明るくさせて、聴く者にパワーを与えてくれました。
水嶋さんの挨拶と曲目紹介がありましたが、二人は共に桐朋で学んだ同窓生で、先ほどの「2台ピアノのためのソナタ」は、「のだめカンタービレ」での
のだめと千秋先輩との演奏に感化されて、弾いてみたいと思ったそうです。私も「のだめ」でこの曲を知りました。
続いては連弾で、サン=サーンスの「死の舞踏」です。1stが加藤さん、2ndが水嶋さんです。12時の鐘が鳴り、おどろおどろしい音楽劇が始まりました。墓場で骸骨が踊る夜明けまでの物語を、表現力豊かに演奏して楽しませてくれました。
次は2台ピアノで、シャブリエの「スペイン狂詩曲」です。左が加藤さん、右が水嶋さんです。太陽の輝きが彷彿され、2台ピアノの迫力とともに、目が覚めるような色彩感に溢れる音楽に魅了されました。2人の素晴らしさに感動し、大きな拍手が贈られました。
拍手に応えてのアンコールは、連弾でサン=サーンスの「白鳥」です。1stが水嶋さん、2ndが加藤さんでしたが、シャブリエでの興奮を鎮めてくれる極上のデザートでした。
(客席:正面2列目) |