第14回新潟クラシックストリート アンサンブル・フィーデル
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2024年5月5日(日)15:00 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
アンサンブル・フィーデル
ヴァイオリン:鈴木和子、坂井一明、斎藤眞理、工藤由理、生駒美穂、野本信彦、金井爽快、小畑萌野花
ヴィオラ:岩本 隆、宮島 裕、チェロ:根津雄一、小林直子、ピアノ:村山和子
 
モーツァルト:ディヴェルティメント第2番
ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲 第1楽章

(アンコール)
モーツァルト:トルコ行進曲
 
 

 続いては、新潟市西区を活動拠点としている弦楽アンサンブルのアンサンブル・フィーデルです。日頃お世話になっている方が出演されており、毎年欠かさずに聴かせていただいております。
 ホワイエからコンサートホールに移動しますと、既に団員の皆さんがステージに並んでおられました。左から第1ヴァイオリン4人、第2ヴァイオリン3人、ヴィオラ2人、チェロ2人です。

 新潟のヴァイオリン界のレジェンド・鈴木和子先生がコンマスとなり、モーツァルトのディヴェルティメント第2番で開演しました。美しい弦楽合葬にうっとりと聴き入りました。毎年聴かせていただいていますが、これまで以上の美しいアンサンブルに感動しました。

 ピアノの村山和子さんが登場して、続いては、ドヴォルザークのピアノ五重奏曲の第1楽章です。ピアノと美しいチェロの合奏に始まり、弦楽合奏となり、美しい音楽に聴き入りました。
 弦楽四重奏を弦楽アンサンブルに拡大して、音の厚みが増して、演奏効果が上がるはずですが、先程のモーツァルトのときの安定感が、若干失われたように感じました。でも、曲の良さは十分に伝わり、次第に熱を帯びて、盛り上がりと感動の中に、フィナーレとなりました。

 拍手に応えて、アンコールは「トルコ行進曲」です。再び美しいアンサンブルとなり、速いパッセージも乱れることなく、流れるような演奏にうっとりと聴き入りました。ピチカートを入れた編曲も素晴らしく、聴き応えある演奏に仕上がって、最後を飾るにふさわしい演奏でした。

 若い団員から熟年者まで年齢層は広いように見受けられましたが、新潟の熟年のパワーを知らしめるような生き生きとした演奏に、感動と力をいただいて、ホールを後にしました。
 


(客席: 2階C3-12、1日フリーパス券:\2000)