角野隼斗 全国ツアー2024 “KEYS”
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2024年2月10日(土) 14:00 柏崎市文化会館アルフォーレ 大ホール
ピアノ:角野隼斗
 
J.S.バッハ:イタリア協奏曲 イ長調 BWV971
モーツァルト:ピアノソナタ第11番 イ長調 K.331 「トルコ行進曲付き」
角野隼斗:24の調によるトルコ行進曲変奏曲

(休憩20分)

角野隼斗:大猫のワルツ
ガーシュウィン(角野隼斗編曲):パリのアメリカ人
ラヴェル( 角野隼斗編曲 ):ボレロ
 
(アンコール)
角野隼斗:ノクターン
角野隼斗:ルマンドワルツ
角野隼斗:7 levels of "Twinkle Twinkle Little Star"(きらきら星変奏曲)

 現在日本で最も人気あるピアニストで、チケット確保も難しいピアニストとして、角野隼斗の名前を挙げないわけにはいかないでしょう。
 1995年7月生まれの28歳。東京大学に現役合格し、工学部から大学院に進んで大学院情報理工学系研究科修士課程修了という音楽家らしからぬ経歴の持ち主です。研究者としてフランス留学をし、ピアニストとしては在学中の2018年にピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリを受賞しています。
 自身のYouTubeチャンネルでは 「Cateen かてぃん」として活動し、若者たちを中心に絶大な人気を誇っています。現在は日本のほかにニューヨークにも拠点を持ち、多彩な音楽活動を続けています。
 私は昨年2月の新潟での「角野隼斗 全国ツアー 2023 “Reimagine”」を観に行く機会があり、その音楽性の素晴らしさに感嘆したことも記憶に新しいです。
 
 今年は1月末より「角野隼斗 全国ツアー2024 “KEYS”」として全国を巡り、7月には日本武道館公演も予定されており、その活躍ぶりと人気には驚くばかりです。

 今回の全国ツアーの新潟公演は、新潟市ではなく柏崎市です。どうしてそうなったのか理由は分かりませんが、ツィメルマンお気に入りのホールですので、移動の面倒さを除けばピアノの演奏会場としては不満はありません。
(もしかしたら、角野さんはブルボンのルマンドのCMに曲を提供していますので、その関係でブルボンの本社がある柏崎を会場に選んだのかもしれませんね。)
 ということで、チケット発売初日に、ネット販売開始とともにチケットを購入することに成功しました。その後すぐにチケットは完売になり、プラチナチケットと言っても良いでしょう。

 今回のツアーは、“KEYS”と題されており、グランドピアノのほかに多彩な鍵盤 -KEYS- を駆使して、新たな音の世界を創り出すとのことです。当初は22公演の予定でしたが、追加公演も決まって、全23公演が開催されます。
 すでに、1月31日の仙台公演からツアーは始まっており、柏崎公演は6公演目に当たります。グランドピアノのほかに、角野さん用に調整されたアップライトピアノやチェレスタ、トイピアノに鍵盤ハーモニカなど、多彩な鍵盤楽器を駆使して演奏されます。
 前半は通常のクラシックコンサートの演奏形態ですが、後半は多彩な楽器を駆使してのオリジナル曲で楽しませてくれるそうです。アンコールも含めて、盛り上がり必至であり、期待は高まるばかりです。

 いつもの柏崎遠征のときと同様に、高速は使わずに、海岸沿いの国道を南下し、1本道で「アルフォーレ」まで順調に車を進めました。
 館内に入りますと、若い女性を中心に、すでにたくさんの観客が入場を待ち、長い開場待ちの列ができていました。開場とともに入場し、2階席最前列左寄りに席を取り、この原稿を書きながら開演を待ちました。

 となるはずだったのですが、重要な仕事が入って、柏崎遠征を断念せざるを得ませんでした。チケット完売ですので、貴重なチケットではありますが、無駄にしてしまいました。チケットを買えなかったファンの皆様には叱られそうですね。申しわけありません。

 聞くところによりますと、柏崎はブルボンの地元ということで、アンコールに「ルマンドワルツ」が演奏されたそうです。そして、最後の撮影OKの「きらきら星変奏曲」は、会場ごとに調性を変えているそうですが、柏崎ではロ短調だったそうです。聴けなくて残念でした。

(客席:2階1-11、S席:¥6800)