だいしほくえつホールでの2公演目は、アンサンブル・フィーデルです。これまでもクラシックストリートで何度か聴かせていただいていますが、アマチュアならではの演奏する喜びが伝わってきて、楽しませていただいてきました。
今回の新潟音楽祭では、11時からのこの公演と、13時からのジョイア・ミーアでの公演の2公演演奏されます。10時からの前の公演が終わった後、そのままホールに残って、この公演を聴かせていただくことにしました。
前の公演が終わるとともに、ステージが大急ぎで整えられ、すぐにリハーサルが行われました。開演時間となって、そのまま本番となりました。
モーツァルトのアイネ・クライネ・ナハトムジークで開演です。弦の編成は4-3-2-3で、コンマス席には、昨年喜寿を迎えられた新潟のヴァイオリン界のレジェンド・鈴木和子先生が座っておられました。
これまでは音楽文化会館でばかり聴いてきましたが、だいしほくえつホールという程よい大きさの空間で聴きますと、弦楽アンサンブルが美しく聴こえて、これまでの演奏会以上に楽しめました。
続いては、村山和子さんがチェンバロ(キーボード)で加わって、バッハのブランデンブルグ協奏曲第3番です。音楽が泉のように湧き出てきて、アマチュアであることを忘れさせる音楽の喜びが伝わってきました。
次は、村山さんのピアノとともに、グリンカの大六重奏曲です。村山さんの軽やかなピアノに支えられて、美しい弦楽合奏が奏でられ、十分に聴き応えある音楽に仕上がっていました。
そして最後は、村山さんの指揮で、J.シュトラウスのラデツキー行進曲です。客席の手拍子とともに演奏され、アットホーム感のある温かな演奏で最後を締めくくりました。
申し上げにくいですが、メンバーはかなり高齢であり、私と同年代かそれ以上のメンバーが主体と思われます。熟年の演奏はアマチュアらしさが漂いますが、それが温かな音楽を創り出し、聴く者の心を温かくしてくれる不思議な魅力を感じさせます。
良い音楽を楽しませていただいた感謝の気持ちとともに、ホールを後にしました。古町通りをゆっくり歩き、Furumachi Classic
Festa の準備が進む古町7番町を通って、ルフル広場へと向かいました。ひと休みしていますと、古町通りをブラスバンドが行進して、お祭り気分を盛り上げてくれました。
そして、12時からの新潟市消防音楽隊の楽しいステージを聴かせていただき、頃合を見て、次の予定があるりゅーとぴあへと歩いていきました。
賑わいのある古町。イベント時以外でもこのような盛り上がりがあると良いですね。昭和時代の賑わいを知る者としましては、そう願わずにいられません。
(客席:G-8、1日フリー券:¥3000) |