新潟音楽祭 2023 シエル・クルール / 田中千晴
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2023年10月1日(日) 10:00 だいしほくえつホール
ビアノ連弾:シエル・クルール(安部美智子、高橋和美)
ソプラノ:田中千晴 (ピアノ:村山和子)
 
シエル・クルール
 モシュコフスキー:スペイン舞曲 より

田中千晴 (ピアノ:村山和子)
 橋本国彦:お菓子と娘
 信時潔:行々子
 中田善直:海ほおずきと少年

シエル・クルール
 モシュコフスキー:スペイン舞曲より

田中千晴 (ピアノ:村山和子)
 ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」より 糸つむぎの歌
 ヘンデル:歌劇「エジプトのジュリオ・チェーザレ」より 優しい眼差しよ
 モーツァルト:歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」より 女も15になれば

 今年から始まった新潟音楽祭。昨日から新潟市の古町地区周辺を会場として、ジャズを中心としていますが、邦楽やクラシックなど、ジャンルにとらわれない様々な音楽が演奏されています。
 音楽情報には詳しいつもりでいましたが、恥ずかしながら最近までこのような音楽イベントがあることは知りませんでした。出演される知人より音楽祭の情報を教えてもらい、フリーチケツトをいただきましたので、ごく一部だけではありますが、参加させていただくことにしました。

 某所に駐車し、まだ人気が少ない古町通りを歩き、音楽祭の準備が進むルフル広場を覗いて、だいしほくえつホールに向かいました。
 2階に上がって受付をし、ホールに入場しますと、ちょうど開演時間となっていて、司会者が出演者の紹介をしているところでした。

 2日目のオープニングを飾るのは、ピアノ連弾のシエル・クルールの二人です。モシュコフスキーのスペイン舞曲からの1曲が演奏されましたが、日曜日の朝に相応しい、爽やかな音楽と演奏でした。

 続いては、ソプラノの田中千晴さんで、ピアノ伴奏は村山和子先生です。田中さんは新潟市ジュニア合唱団に9年間在籍し、新潟中央高校音楽科から東京音楽大学に進まれて、現在まだ1年生です。
 村山和子さんの伴奏で、日本の歌曲が3曲歌われましたが、若さならではの爽やかでリリカルな歌声が美しく、うっとりと聴き入りました。

 続いて、再びシエル・クルールが登場してして、モシュコフスキーのスペイン舞曲からの3曲が演奏されました。スペインの空気感を感じさせながら、激しく情熱的で、華やかな音楽に酔いしれました。

 そして、田中さんが再度登場して、村山さんとともにオペラのアリアが3曲歌われました。声量豊かで、この若さにも関わらず華があり、これから研鑽を積み、声が成熟し、さらに素晴らしい歌手へと成長していくことを確信しました。素晴らしい原石に出会えて幸運でした。

 申し訳なくも、出演者についての予備知識もなくコンサートに参加させていただきましたが、素晴らしい演奏と歌声に感嘆し、若き音楽家の挑戦を目の当たりにし、大きな喜びを感じました。

 

(客席:H-6、1日フリーパス券:¥3000)