東京交響楽団 川崎定期第91回 Live from MUZA!
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2023年6月25日(日) 14:00 ミューザ川崎シンフォニーホール
指揮:ミケーレ・マリオッティ
ピアノ:萩原麻未
 
モーツァルト:ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調 K.467

(ソリストアンコール)
J.S.バッハ=グノー:アヴェ・マリア

(休憩20分)

シューベルト:交響曲 第8番 ハ長調 D944 「ザ・グレイト」


 

 恒例の東京交響楽団のライブ配信です。今回は川崎定期第91回です。せっかくの機会ですので、オンタイムでは視聴できませんでしたが、タイムシフトで視聴させていただきました。

 ニコ響のサイトに接続しますと、ミューザ川崎のステージが映し出されていて、ステージ中央にピアノが設置されていました。 
 今日の演奏会は、ミケーレ・マリオッティの指揮で、前半が萩原麻未さんとのモーツァルトのピアノ協奏曲第21番、後半はシューベルトの交響曲第8番「ザ・グレイト」です。

 川崎駅での窓ガラス破損事故があったとかで開演は10分遅れになりました。賑やかな鐘の音が鳴り響いて開演のアナウンスが流れました。

 拍手の中に団員が入場。全員揃うまで起立して待ち、最後にニキティンさんが入場して大きな拍手が贈られました。編成は小さく、10型です。
 背中と袖口のデザインが特異的な白いドレスの萩原さんとマリオッティさんが登場して開演です。長い序奏の後にピアノが加わりました。
 軽快で爽やかな第1楽章。力を抜いて、ゆったりと美しく奏でる第2楽章。一呼吸置いて快活に跳ねるような第3楽章。最後のカデンツアからフィナーレへと駆け抜けました。
 スピード感に溢れ、明るく爽やかなピアノと小編成で小回りが効いた東響が絶妙に絡み合い、まとえ上げたマリオッティさんの素晴らしさもあって、モールツァルトの楽しみを堪能しました。
 拍手に応えてのソリストアンコールは、J.S.バッハ=グノーの「アヴェ・マリア」。しっとりと演奏し、癒やしの中に演奏を終えました。

 休憩後の後半は「ザ・グレイト」です。オケは14型に増強されました。素晴しいホルンとともに第1楽章の開始です。
 ゆったりと堂々とした風格を感じさせました。管楽器陣のパフォーマンスの素晴らしさ。美しい団員をアップで見れるのも配信の楽しみです。壮大に第1主題を奏でて楽章を締めました。
 第2楽章は、荒さん、ヌブーさんなど東響が誇る管楽器陣の見事さが際立ち、切れのある弦楽アンサンブルも美しく感じられました。
 第3楽章は、弦楽の力強く切れのあるアンサンブルと管の絡み合いも絶妙。スピード感と躍動感のある快活な音楽が流れ出ました。
 第4楽章は、アクセル全開でスタートして、明るく軽快に駆け足し、再びギヤチェンジして全力疾走。これを繰り返してゴールを目指し、ラストスパートしてゴールインしました。
 気分爽快にまとめ上げたマリオッティさん。見事なパフォーマンスで応えた東響の素晴らしさ。パソコン前で大きな拍手を贈らせていただきました。

 前半も後半も素晴らしい演奏でした。マリオッティさんと東響の相性もバッチリのようでした。再びの共演を期待したいと思います。
 

(客席: PC前、無料)