ドミトリー・リュトコフ ピアノリサイタル&公開レッスン
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2021年5月29日(日)13:30 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
ピアノ・講師: ドミトリー・リュトコフ
 
音楽科生徒によるミニコンサート

 フルート三重奏 
   葉加瀬太郎:情熱大陸

 音楽科合唱(指揮:星野 睦)
   作詞:工藤直子 作曲:相澤直人:夕焼け
   作詞:谷川俊太郎 作曲:信長貴富:言葉は
 

第1部 ピアノリサイタル

 ベートーヴェン:ピアノソナタ「悲愴」ハ短調 作品13
 スクラャービン:左手のための2つの小品 作品9
          「前奏曲」「夜想曲」
 スクラャービン:エチュード 嬰ハ短調 作品2-1
 スクラャービン:エチュード 嬰ニ短調 作品8-12

(休憩15分)

第2部 公開レッスン

 受講生:阿部天音
      ドビュッシー:「ピアノのために」より「プレリュード」
 受講生:村木紫桜
      ショパン:ポロネーズ 作品44
 
 

 今日は新潟中央高校音楽科主催のピアノリサイタル&公開レッスンに行ってきました。これまで何度も開催されていますが、私が参加させていただくのは今回が初めてです。
 ご存知のように、新潟中央高校には県内唯一の音楽科があり、ロシアンメソッドピアノ専攻が設置され、モスクワ音楽院等から招いた指導者によるレッスンを受けることができます。その講師によるリサイタルと公開のレッスンが今日の催しです。

 今朝は激しい雨が降ったりしましたが、その後は天候が回復してきました。いつものように、洗濯、掃除、亀の水替え、猫のトイレ掃除、ゴミ出しをして、りゅーとぴあへと向かいました。上古町で絶品の冷やし中華をいただき、りゅーとぴあ入りしました。開場待ちの列ができていましたので、私も並んで、2階正面に席を取りました。

 開演前に音楽科生徒によるミニコンサートが開催されました。最初は2年生によるフルート三重奏で、「情熱大陸」が軽快に演奏されました。なかなか良いアンサンブルでした。
 続いては音楽科生徒による合唱です。ソーシャルディスタンスを保つため、ステージ上に26人の生徒が間隔を空けて並んで、2曲歌われました。澄んだ美しいハーモニーは心が洗われるようでした。

 時間となり、生徒による挨拶と紹介があり、前半はリュトコフ氏によるピアノ演奏です。まずはベートーヴェンの「悲愴」。最初は重々しく感じましたが音量豊かに、ホールいっぱいに響き渡る色彩感のあるピアノに引き込まれました。

 2曲目からはスクリャービンです。「左手のための2つの小品」は、左手だけとは信じられない音楽の厚みに驚き、美しい音色にうっとりしました。
 続いて演奏されたエチュード2曲も、力強くも繊細な音の響き、ダイナミックレンジの広い演奏に圧倒され、音楽に酔い、演奏に魅了されました。

 休憩後の後半は、生徒の挨拶と音楽科の紹介があった後、2人の生徒を迎えての公開レッスンです。ステージにはピアノが2台並べられ、生徒が全曲演奏し、それに対してリュトコフ氏が的確に批評し、アドバイスを与えてくれました。もちろん通訳を介してです。

 生徒二人の演奏は単独で聴けば素晴らしいものであり、高校生の演奏と思えないほどで、なかなかやるなあと感心しました。しかし、、リュトコフ氏の演奏と比べるとその差はあまりにも大きく、音量・音色の違いに唖然としました。
 さすが指導者だけあり、話の内容は、音楽については義務教育しか受けておらずピアノなど全く弾けない私にも参考になりました。ラモーやクープラン、バッハ、ロマン派から印象派へ連なる歴史背景、作曲家を良く知ることの重要性など興味深く聞きました。

 レッスンが終わり、生徒からリュトコフ氏に花束が贈られ、リュトコフ氏のスピーチがあって終演となりましたが、音楽の奥深さを垣間見させていただきました。
 最近生徒数が減り気味の音楽科ですが、特色ある教育で、新潟の音楽文化、音楽教育を支え続けていただきたいと思います。

(客席:2階C4-5、無料)