新年がスタートしてしばらくになりましたが、いよいよ新潟でもコンサートが本格的に始まりました。今日は今年初のコンサートということで、アンサンブル・アルブルの第10回定期公演に行ってきました。
実は、当初は行く予定はなかったのですが、年末の「第九コンサート」以来、2週間もコンサートから離れていて、そろっと音楽が恋しくなり、思い立って聴きに行くことにしました。
晴れ間も出て、冬らしくない好天気のなか、快適にホールに到着しました。ホール横のコインパーキングに車をとめてホールに行きましたが、開場時間に関わらず閑散としていました。
500円増しの当日券を買って入場。私が入場した後に客足が増え、ぞろぞろと観客が集まってきました。会場には吹奏楽をやってそうな学生さんたちがたくさんおられて、観客の平均年齢をかなり引き下げてくれました。
さて、アンサンブル・アルブルは2009年以来毎年定期的に公演を行っており、今回が10回目の演奏会だそうです。2018年、2019年の新潟クラシックストリートにも参加されています。前々からこのコンサートの存在は知っていたのですが、私は今回が初めての参加です。
メンバーは、フルートの平松さん、ピアノの斎藤さんの女性二人は、新潟で活躍されていますので存じ上げていましたが、県外から来られた他の男性3人については知りませんでした。プロフィールを拝見しますと、皆さんプロの音楽家であり、相当な実力者のようです。演奏家仲間ということで、このアンサンブルを結成し、毎回2日前に新潟に集合して練習を積んでいるそうです。
なお、アルブル(Arbre)というのは、フランス語で「木」という意味で、メンバーの名前(平松、林田、板倉、八木、斎藤)に木に関係する漢字が使われていることにちなんでいるそうです。
開演時間となり、5人が登場しました。ステージ左からピアノ、フルート、サックス、テューバ、後方にパーカッションという並びです。
前半はクラシック曲を集めたということで、皆さん黒い衣裳です。このアンサンブル用に石名田亜紀さんが編曲し、その石名田さんも来場されていました。
最初にプログラムには載っていなかった「レズギンカ」で開演しました。最初はこの5種類の楽器のアンサンブルに違和感を感じましたが、耳が慣れてきますと、テューバに支えられたふくよかなサウンドが心地良く、すばらしいアンサンブルに引き付けられました。
ここで挨拶があり、以後はサックスの林田さんのユーモア溢れる楽しいMCに乗せて演奏が進められました。5人という小編成ではありますが、名手揃いだけあって、なかなか迫力ある演奏に驚きました。ティンパニとテューバが音に厚みと迫力を加えていて、いい味を出していました。
「アルルの女」第2組曲でのお馴染みの「メヌエット」は、当然フルートソロで演奏されましたが、途中からテューバがメロディを演奏するという編曲は面白かったです。「ファランドール」はオーケストラ並みの迫力で驚かせられました。
「だったん人の踊り」も聴き応えたっぷり。曲調がコロコロ変わるこの曲を、変幻自在に演奏し、オーケストラ名曲の味わいをたっぷりと聴かせてくれました。
後半は、5人は衣裳替えして登場しました。女性陣は朱鷺色の艶やかなドレスで魅了しました。パーカッションの八木さんの編曲で、多彩な曲を演奏してくれました。
「八木節〜ソーラン節」という意表を突く民謡メドレーに始まり、ディズニーのメドレー、アイルランドの「リバーダンス」と楽しませてくれたあとは、観客も参加の「ラデツキー行進曲」です。
チラシの裏に「一緒に演奏しましょう」と書かれていて、楽器を持参した人がステージで演奏できるという趣向でしたが、実際に楽器を持参した人はフルートの女の子が一人でした。ほかに、同行者からイヤイヤながら促されて二人の女の子がステージに上がり、ティンパニとスネアドラムの演奏に参加しました。その他の客は手拍子で参加し、楽しく盛り上がりました。このコーナーは毎回定番になっているそうですね。
その後は、私の大好きな「You Raise Me Up」をうっとりと聴き、「リベルタンゴ」の情熱あふれる演奏に酔いしれて予定のプログラムを終え、アンコールの「情熱大陸」で興奮の中にコンサートは終演となりました。
出演者に見送っていただいてホールを後にしましたが、なかなか楽しいコンサートでよかったです。外は雨降り。急ぎ足で駐車場に向かいました。
(客席:G-6、当日券:¥2500) |