新潟中央高等学校音楽科第22回定期演奏会
  ←前  次→
2019年12月15日(日) 13:30 新潟県民会館 大ホール
 

第1部
1.音楽科オーケストラ合奏 (指揮:渡邉真紀子)
  ロッシーニ:歌劇「ウィリアム・テル」序曲

2.音楽科合唱 (指揮:星野 睦、Pf:渡邊 黛)
  大田桜子:無伴奏女声合唱のための 桜の院
  三宅悠太:帰郷 −女声合唱とピアノのための−

(休憩)

第2部
3.トランペット独奏 (Tp:鈴木ことみ、Pf:渡邊愛結)
  アリー:演奏会用小品

4.ソプラノ独唱 (Sop:二見有紀、Pf:齋藤璃空)
  山田耕筰:からたちの花
  マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」よ「ママも知るとおり」

5.チェロ独奏 (Vc:小松みゆう、Pf:安澤恵里)
  ヴィヴァルディ:チェロソナタ第5番 RV40

6.ピアノ独奏 (Pf:井口里佳)
  ブラームス:ピアノソナタ第3番 作品5 より 第5楽章

7.ソプラノ独唱 (Sop:梅澤ゆきの、Pf:高橋悠花)
  スカルラッティ:菫
  ドニゼッティ:歌劇「連隊の娘」より 「さようなら」

8.トロンボーン独奏 (Tb:井上航汰、Pf:東 晃希)
  ボザ:バラード

(休憩)

第3部
9.音楽科オ−ケストラ・合唱 (指揮:渡邉真紀子)
  ヘンデル:オラトリオ「メサイア」より
     第1部 1.シンフォニー
     第2部 22.合唱「見よ、神の子羊」
          44.合唱「ハレルヤ」
     第3部 46.合唱「一人によりて、死が世に来しごとく」
          53.合唱「ほふられし、神の子羊に」「アーメン」

 今日は15時から Noism の公演に行く予定だったのですが、微妙に時間が空きましたので、新潟中央高等学校音楽科の定期演奏会を少しだけ聴かせていただくことにしました。

 新潟中央高校には県内唯一の音楽科があり、これまでに700人以上の卒業生を輩出し、多方面で活躍されています。夏には「新潟中央高等学校管弦楽部♪コーラス部ジョイントコンサート」が毎年開催されていますが、そちらは学校全体の発表会であり、このコンサートは名前の通りに、音楽科生徒だけでの演奏会です。
 夏のジョイントコンサートは今年も聴かせていただいていますが、音楽科の定期演奏会は2011年以来8年ぶりになります。随分とご無沙汰してしまいました。

 開場時間を10分ほど過ぎた頃に入場。客席は1階のみ使用されていました。途中退席を予定していましたので、後方の通路沿いに席を取りました。

 時間となり、校長先生の挨拶があり、最初はオーケストラ演奏です。音楽科の生徒は自分の専攻以外にも副専攻として他の楽器演奏が課されており、たとえばピアノ専攻でもヴァイオリン演奏をするという具合です。従いまして、オケのメンバーがその楽器の専門というわけではありません。
 生徒の数の問題もありましょうが、オケの編成としては小型で室内管弦楽団程度でしょうか。メンバー表では、ヴァイオリン13人、ヴィオラ6人、チェロ6人、コントラバス5人、フルート4人、オーボエ1人、クラリネット4人、ファゴット1人、トランペット3人、ホルン1人、トロンボーン3人、打楽器1人となっていました。

 さて、演奏は・・。これがなかなか良い演奏で驚きました。最初のチェロの独奏からばっちりと決まり、弦楽アンサンブルもトランペットのファンファーレもお見事。副専攻の楽器は入学後に始めたはずなのですが、さすがに音楽を専門とする生徒たちは大したものですね。期待以上の迫力あるオーケストラ演奏にブラボーを贈りたいと思います。夏の管弦楽部の演奏も良かったですが、今回はさらに良い演奏ではなかったでしょうか。恐れ入りました。

 ステージ転換の間に、生徒による学科紹介があり、続いては合唱です。新潟中央高校といえば県内最高峰のコーラス部の活躍が光っていますが、そのコーラス部とこの音楽科の合唱団との関係はどうなっているのでしょうか。きっと重なり合っているものと思いますが、この合唱も素晴らしかったです。
 1曲目は無伴奏でしたが、透き通ったハーモニーの美しさに、汚れた私の心が洗われるようでした。ピアノ伴奏が加わった2曲目も同様に、この上ない極上の響きがホールを満たし、感動を誘いました。2曲とも女声合唱のための曲ですが、男子が1人だけアルトに加わっていました。

 この後は個人の演奏、さらにはオーケストラと合唱によるヘンデルの「メサイア」と続きますが、Noismが控えているため、退席させていただきました。きっと素晴らしい演奏を聴かせてくれたことでしょう。

 新潟県唯一の高校の音楽科です。第1期生の品田真彦さんをはじめとして、多くの優秀なる音楽家を輩出しており、今後のますますの発展を祈念したいと思います。心配なのは1年生が15人と少ないこと。定員40人ですので、もっと多くの入学者があると良いですね。
  
 

(客席:1階:18-6、無料)