ゲイリー・カー コントラバス・リサイタル
  ←前  次→
2019年11月21日(木) 19:00 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
コントラバス:ゲイリー・カー
ピアノ:ハーモン・ルイス
 

エックレス:ソナタ イ短調
グリーグ:ソナタ イ短調 Op.36 より 第1楽章
メンデルスゾーン:無言歌 より
     ト短調 Op.102-4 「そよ風」
     変ロ長調 Op.85-6 「旅人の歌」
     ヘ長調 Op.85-1 「夢」
     ハ長調 Op.102-3 「タランテラ」
ガーシュイン:前奏曲 第2番
ガーシュイン:ベースを叩け
ラヴェル:ハバネラ
ボッテシーニ:夢
ボッテシーニ:タランテラ

(休憩15分)

サン=サーンス:「動物の謝肉祭」より 白鳥
ゲーンズ:スケルツォ Op.12-2
カナダ民謡:朝起きたら
クーセヴィツキー:アンダンテ
クーセヴィツキー:小さなワルツ
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
カタロニア民謡:鳥の歌
パガニーニ:ロッシーニの歌劇「エジプトのモーゼ」の主題による幻想曲

(アンコール)
ロレンツェッティ:ガヴォット、象さんとはえ
山田耕筰:からたちの花
ジョプリン:エンターテイナー
 

 ゲイリー・カーといえば、コントラバスの第一人者として、私が若い頃より君臨し、学生時代にFMで放送されたリサイタルをカセットテープに録音して聴いていたことを思い出します。

 1941年11月20日生まれですので、昨日78歳になられました。長らく私の記憶からは消えていましたが、このコンサートを知り、懐かしく思い起こし、感慨深く感じました。まだ現役で活躍されているというのは驚きであり、はるばる新潟の地でリサイタルを開催するというのも驚きでした。

 長年に渡ってコンビを組んで演奏活動をしているハーモン・ルイスとともに、この地でコントラバス界のレジェンドの演奏を聴けるというのは貴重な機会です。今回は東響新潟定期会員の招待枠での参加ですが、通常でも聴くべきコンサートと思いました。

 とはいえ、平日の開催は厳しいものがあります。仕事を大急ぎで終えて車を走らせ、駐車場から駆け足で、息を切らせながらりゅーとぴあに到着。気持ちは焦っても体がついて行かない現実に直面し、体力の低下を実感しました。レセさんにせかされながら入場し、開演直前に滑り込むことができました。

 心拍は高鳴り、息も整わないうちにゲーリー・カーさんとハーモン・ルイスさんが登場しました。白髪のカーさん、ちょっと背中を丸めたルイスさん。さすがに年齢を感じさせます。二人ともカジュアルな装いです。

 カーさんは実年齢が信じられないほどにコントラバスを自在に操り、チェロでも弾くかのような軽やかな演奏に驚嘆しました。優しく穏やかにサポートするルイスさんとともに、心を和ませるような、ソフトで爽やかな音楽に癒されました。

 初めはちょっと枯れたような印象も持ちましたが、ガーシュウィンではノリノリのスイングするような演奏も聴かせてくれて盛り上がりました。

 後半も胸に染み渡る演奏に胸を熱くし、おどけた仕草で聴衆を和ませたりして、心温まるコンサートは終演となりました。

 熟年の二人が作り出す熟練の音楽に酔いしれ、幸せなひと時を過ごしました。燻し銀のような極上の音楽を聴けた喜びを胸に、幸せ気分で家路に着きました。

  

(客席:2階C*-*、東響定期会員招待)