新潟市ジュニア音楽教室第15回スプリングコンサート
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2019年3月30日(土) 14:00 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
 
ロビーコンサート(13:25〜)

ジュニアオーケストラ教室:金管打楽器アンサンブル
  藤井裕子:Fanfare2010

ジュニア邦楽合奏団
  今井了介:Hero
  木村弓:いつも何度でも
  久石譲:君をのせて
  長沢勝俊:「ともしび三章」より三章「吉兆縄」

ジュニアオーケストラ教室
  フルートアンサンブル
    ボザ:「夏山の一日」より 第2楽章
  低弦アンサンブル
    サン=サーンス:「動物の謝肉祭」より 象
  金管八重奏
    ガブリエリ:第7旋法のカンツォン第2番

ジュニア合唱団
  やなせたかし/木下牧子:さびしいカシの木
  まど・みちお/木下牧子:おんがく

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新潟市ジュニア邦楽合奏団(指揮:鯨岡 徹)
  川崎絵都夫:めぶき
  佐藤敏直:ヂヴェルティメント第1楽章
  川崎絵都夫:越後の子ども唄

新潟市ジュニア合唱団(指揮:海野美栄、ピアノ:斎藤愛子)
  オリバーのマーチ、パフ、リーダーにつづけ
  オーシャンリゼ、雨にぬれても、ロミオとジュリエット
  シェルブールの雨傘、雨に歌えば
  Sing、トゥモロー

(休憩20分)

新潟市ジュニアオーケストラ教室A合奏(指揮:藤井裕子)
  J.シュトラウス:鍛冶屋のポルカ
  ベートーヴェン/ウッドハウス編:交響曲第5番「運命」より 第4楽章

新潟市ジュニアオーケストラ教室B合奏(指揮:永峰大輔)
  シベリウス:交響詩「フィンランディア」
  ビゼー:「カルメン」組曲第1番、第2番より
     トレアドール(闘牛士)、前奏曲、アラゴネーズ、
     セギディーリャ、アルカラの竜騎兵、ハバネラ
     衛兵の交代、ジプシーの踊り

合唱とオーケストラの合同演奏(指揮:永峰大輔)
  杉本竜一:Believe
 

 3月も末になり、毎年恒例のジュニア音楽教室のスプリングコンサートの日がやって来ました。これを聴かなければ新潟に春は来ません。毎年聴かせていただいており、今年もスケジュール調整して駆けつけました。
 例年は最終日曜日なのですが、今年は日曜日に東響定期が入ったためか、土曜日の開催になりました。

 昨夜は仕事で、ちょっと寝不足気味でしたが、何とか都合が付けられて、聴きに来れて良かったです。朝は晴れ間も見えていましたが、天気予報通りに次第に雲が広がって、怪しげな雲行きの中に会場入りしました。
 開場30分前でしたが、既に開場待ちの列ができており、私もその列に並びました。毎度ながら、ものすごい人気ですね。大方はわが子、わが孫の晴れ姿を見ようというご家族が多いものと思いますが、私のような熱烈なファンも多いのではないのでしょうか。

 程なくして開場時間となり、いつもの2階正面に席を取りました。すぐに3階バルコニーに急ぎ、ロビーコンサートの開演を待ちました。この場所は見晴らしも音響も良く、私も含め常連さんが陣取っています。

 いつものように、ジュニアオケによるファンファーレで開演しました。このファンファーレを聴くと気分が盛り上がりますねえ・・。

 最初はジュニア邦楽合奏団てす。3つのグループで演奏されましたが、転換がすばらしく、シームレスに演奏が進んだのは良かったです。演奏の良さにも驚きました。箏に三味線、尺八。ホワイエに響く邦楽器の音。いいですねえ…。よく練習されていて、うっとりと聴き入りました。

 続いてはジュニアオーケストラ教室のアンサンブル演奏です。各グループとも練習の成果が良く出ていて、聴き応えあるすばらしい演奏でしたが、特に金管八重奏は良かったですね。やはりホワイエの響きは金管がぴったりするように思います。

 そしてジュニア合唱団。さすがに選抜メンバーは聴かせます。今年は男子5人がバス、テノールで参加し、合唱の厚みが増して、これまで以上に良かったように思います。


 ロビーコンサートが終わって、いよいよ本公演のスタートです。最初は例年通りにジュニア邦楽合奏団です。指揮は薫風之音でお馴染みの鯨岡先生です。

 まずは初級者による「めぶき」です。この合奏団の委嘱によるオリジナル曲ですが、初級者とは思えない演奏で楽しめました。
 続いて中・上級者による「ディヴェルティメント」です。プロが演奏する高難度の曲だそうですが、打楽器も加わって聴き応えある、迫力ある演奏に仕上がっていました。今回は第1楽章のみでしたが、全曲は夏の定期演奏会で演奏するそうです。これは楽しみですね。
 最後は全員で最初の委嘱作品である「越後の子ども唄」です。代々引き継がれてきた思い入れのある曲と思いますが、情感豊かに演奏し、毎年進化を続けているようです。

 全国的にも珍しい邦楽合奏団であり、新潟が全国に誇りうる合奏団です。日本の伝統楽器による音楽が若者に引き継がれていることはすばらしいですね。

 続いてはジュニア合唱団です。多数のナンバーを集めたおもちゃ箱的なプログラムで、ステージいっぱいに楽しく歌ってくれました。
 今年は振付が特にすばらしく、これまで以上に楽しませてくれました。バレエ的要素も加味された切れのあるダンスはたいしたものですね。歌って踊って、ステージ転換もお見事。さすがと唸らせられました。斎藤愛子先生のピアノもいつも以上に力が入っていて、迫力すら感じさせ、演奏効果を上げていました。

 休憩後はジュニアオーケストラ教室です。小編成の初級者のA合奏で始まりましたが、良い仕上がりでした。毎年聴かせていただいていますが、A合奏のレベルアップには驚きです。初級者用の編曲ではありますが、しっかりとしたオーケストラサウンドになってますものねえ・・。大したものです。

 続いてはB合奏。これは何もいうことはありません。切れのある演奏は若さに溢れ、光り輝いています。ジュニアオケならではの魅力に溢れていました。すばらしい・・。この感動はプロオケでも味わえず、ジュニアマジックといえましょう。9月の定期演奏会が楽しみです。

 最後は全員がステージに上がって毎年恒例のBelieve。良いですねえ・・・。今年も聴けて良かったという感慨が湧き上がってきました。

 ロビーコンサートからスタートして3時間以上にも及ぶ長丁場で、聴く方も疲れを感じましたが、心地良い疲労です。ジュニア邦楽合奏団、ジュニア合唱団、ジュニアオーケストラをまとめて聴ける貴重でお得なコンサートであり、おなかいっぱいに楽しませていただきました。

 ジュニアの演奏にパワーをいただいてホールを出ますと予報どおりに雨になっていました。雨は冷たかったですが、心は熱かったです。

 何といってもジュニア音楽教室は、りゅーとぴあというすばらしいホールとともに全国に自慢しうる新潟市の宝です。来年のこのコンサートも聴くことができますよう頑張って生きていきたいと思います。
 

 

(客席:2階C2-9、会員割引:\630)