りゅーとぴあ開館20周年記念ミュージカル「シャンポーの森で眠る」
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2018年10月21日(日) 13:00  新潟市民芸術文化会館 劇場
 
 
原作:ジョルジュ・サンド  脚本:菊池准
作詞:岡本おさみ
作曲・音楽監督:宮川彬良
演出:戸中井三太

男(シルビネ):松村雄基
妻:木村花代
ファデット:生越佳奈子
マドレーヌ:藤田カロリーナ
オーディションで選ばれた新潟キャスト

ピアノ:宮川知子、フルート:内山貴博、ヴァイオリン:枝並清香
チェロ:夏秋裕一、コントラバス:篠崎和紀、キーボード:小林浩子



第1幕

(休憩15分)

第2幕

 りゅーとぴあ開館20周年を記念しての市民参加のミュージカルです。20周年記念事業では最大の公演でしょうか。10月19日から今日まで、全4公演開催され、今日が最終公演となります。

 このミュージカルは1998年に開館記念公演として上演されて好評を博し、2001年にはリメイク版の「ファデット」が上演されていますが、残念ながら私はどちらも観ていませんでした。劇中歌の「明日の朝、神様がいらっしゃるよ」はNHKラジオ深夜便で放送されて話題となりましたが、新潟市ジュニア合唱団でも聴く機会があり、感動の涙が抑えきれず、「幸せはすべての人に」と並んで宮川彬良さんの最高傑作じゃないかと常々思っていました。

 ということで、このミュージカルは是非観たいと思っていたときに、20周年記念に再演されると発表され、この公演はなんとしても観に行かねばと楽しみにしていました。

 昨日は荒れ模様の天候でしたが、今日は朝起きましたら快晴の上天気。その後多少の雲が出ましたが、気持ち良い秋の休日となりました。所用を済ませ、早めの昼食をとり、りゅーとぴあに向かいました。白山公園の木々は落葉し始め、秋の深まりを感じました。

 開場とともに入場。客席はほぼ満席で、開演を待つ期待と熱気が充満していました。私の席は前方の左寄り。見晴らし良好です。

 幕が上がって開演です。さすが主要キャストの皆さんは存在感抜群。特に木村さんの歌声は別格ですね。新潟キャストの皆さんも素晴らしいパフォーマンスを発揮されました。その中には私の職場の人も・・・。
 演奏の皆さんも少人数ながらも編曲の良さもあって、何の不足も無く、打楽器も加わって迫力あるサウンドを生んでいました。
 ちなみに、1998年のときは、作曲の宮川彬良さん自身がピアノを弾いていたそうですが、今回は宮川さんの娘さんがピアノを担当されていました。そして、プログラムにはクレジットされておらず誰かと思っていたのですが、打楽器を担当していたのが宮川さんのご長男でした。宮川一家総動員という感じで、力の入れようがうかがえます。

 やはり「明日の朝、神様がいらっしゃるよ」は良いですね。劇中で聴きますと感動もひとしおです。フィナーレでは感動を抑えきれず、涙が込み上げてきました。私もブラボーを叫びたくなりました。

 カーテンコールではスタンディングオベーションとなり、劇場は興奮のるつぼと化し、感動の嵐に満たされました。開館20周年を記念するにふさわしい素晴らしい公演だったと思います。新潟オリジナルでこのようなミュージカルを作り出すなんて、凄いことだと思います。「りゅーとぴあ万歳!」と叫びましょう。

 外に出ますと快晴の空。天も開館20周年を祝ってくれています。気分も爽快に、ウキウキ気分で家路に着きました。 
 

(客席:1階12-8、S席:会員割引:¥4000)