新潟サクソフォーン協会第24回演奏会
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2018年3月4日(日) 14:30  だいしホール
 
 
四重奏
S:平田和彦、A:山宮昭彦、T:樋口健太郎、Br:横山有希
  ロジャース:マイ・フェイヴァリット・シングス

独奏
A:樋口健太郎、Pf:斎藤愛子
  イトゥラルデ:ギリシャ組曲
A:山宮昭彦
  ボノー:ワルツ形式によるカプリス
A:平田和彦、Pf:八子真由美
  モーリス:組曲「プロヴァンスの風景」より ジプシーの女、カブリタン

ジャズ
A:大久保順司、横山有希、T:三国岳彦、Pf:山際規子、Bass:横山則夫、Dr:間雅弘
  ガーシュイン:サムワン・トゥー・ウオッチ・オーヴァー・ミー
  ミーチャム:アメリカンパトロール

(休憩15分)

四重奏
S:山宮昭彦、A:横山有希、T:平田和彦、Br:樋口健太郎
  シュミット:サクソフォーン四重奏曲より 第3楽章
  ジョブリン:メイプルリーフ・ラグ
S:大久保順司、A:澁谷研一、T:三国岳彦、Br:横山有希
  八木澤教司:アリオンの琴歌
  ラヴランド:ユー・レイズ・ミー・アップ

ラージ・アンサンブル
S:山宮昭彦、A:大久保順司 神戸哲郎 近藤純子 澁谷研一
T:平田和彦、三国岳彦、Br:樋口健太郎、横山有希、Per:風間一吉
  エルガー:行進曲「威風堂々」第1番
  ウェッバー:“オペラ座の怪人”セレクション

(アンコール)
  エルガー:行進曲「威風堂々」第1番 終結部

 東響ロビーコンサートの後、会員向けの公開リハーサルがあったのですが、リハを聴いてしまうと本番の感動が薄れてしまいますので、古町をブラブラ歩き、このコンサートを聴くことにしました。

 三吉屋でいつもの中華大盛を食べ、某所で時間調整して、だいしホールに赴きました。雲が広がり始め、肌寒く感じ始めましたが、本町商店街の温度計は20度を表示していました。

 チケットレスですので500円払って入場。いつもの場所に席を取りました。ホールは乳幼児の声も聞かれ、老若男女でなかなかの賑わいになりました。

 最初は四重奏で「My favarit things」です。息もぴったりの、いきなりの素晴らしいアンサンブルに驚き、演奏に引き込まれました。以後奏者による曲目紹介を交えながら演奏が進められました。

 2曲目はアルトサックスの樋口さんと斎藤さんのピアノで「ギリシャ組曲」です。曲調の異なる4曲を、斉藤さんのサポートを得て、美しく聴かせてくれました。

 続いてはアルトサックスの山宮さんによる「ワルツ形式によるカプリス」です。サックス奏者では有名な無伴奏曲だそうですが、いかにも難解で演奏が大変そうな曲を見事に演奏し、感激しました。

 次はアルトサックスの平田さんと八子さんのピアノで、組曲「プロヴァンスの風景」から2曲演奏されました。躍動的な八子さんのピアノに載せて、情熱あふれる生き生きした音楽を創り出していました。

 続いては、三国さん率いる4人のサックス奏者とピアノの山際さん、ドラムスの間さんによるジャズの演奏です。最初の「Someone To Watch Over Me」では、甘く切ないメロディーを、ムードたっぷりに演奏し、堅苦しさのあるだいしホールがナイトクラブになったかのようでした。
 ここで、おまけとして山際さんのCMソング歌唱で会場を和ませ、「American Patrol」では手拍子も交えながらスイングしました。

 休憩の後、最初は2組による四重奏です。「サクソフォーン四重奏曲」では、叙情的でミステリアスな現代的な響きで夢幻の世界へと誘いました。続く「Maple Leaf Rag」は立っての演奏で、ノリノリのリズムに載せて、ウキウキ気分にされられました。

 メンバーが代わって、次のグループによる四重奏最初は「アリオンの琴歌」です。アニメのテーマ音楽みたいにメロディアスで軽快な曲をかっこ良く演奏しました。続いての「You Raise Me Up」は私が大好きな曲なのですが、ちょっと複雑な編曲で、聴き応えある演奏に仕上がっていました。

 最後はサックス9人とパーカッション1人によるラージ・アンサンブルの演奏です。「威風堂々」は、大人数のサックスによるふくよかな響きにパーカッションのアクセントが加わって、オーケストラを聴くかのような重厚なサウンドを創り出していました。
 続く「オペラ座の怪人セレクション」は、編曲者が東京から聴きに来られていて緊張したそうですが、編曲も演奏も良くて、最後を飾るに相応しい演奏だったと思います。

 アンコールに「威風堂々」の終結部をもう一度演奏して終演となりましたが、個々の奏者の演奏レベルの素晴らしさに感嘆し、期待以上の内容に満足感でいっぱいでした。

 出演の皆さんの見送りを受けて外に出ますと、再び青空になっていました。天候が崩れず何よりでした。良い演奏により雲も吹き飛ばされたようです。

 感動の余韻を味わいたいところでしたが、東響定期の開演が迫っており、大急ぎでりゅーとぴあへと向かいました。
 

(客席G-6、¥500)