第76回新潟室内合奏団演奏会
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2018年2月18日(日) 14:00  新潟市音楽文化会館
 
指揮:松川智哉
ソプラノ:小山瑠美子
 

グノー:歌劇「ロミオとジュリエット」より 
      序曲
      アリア「私は夢に生きたい」
      第四幕より 前奏曲
      第四幕より 「ポイズンアリア」

(休憩)

ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 Op.98

(アンコール)
グノー:歌劇「ファウスト」より トロイの娘たちの踊り




 ここしばらくコンサートから遠ざかってしまい、2週間ぶりのコンサートになります。大雪に寒波に気力もうせて冬篭りの毎日であり、体調もイマイチ。今日もどうしようかと思いましたが、久しく音楽から離れていましたので、思い切って出かけることにしました。

 新潟室内合奏団は最近新潟の音楽家との共演を重ねており、毎回魅力ある演奏会になっているのが魅力です。今回の共演は個性溢れ、多彩な活動で新潟の音楽界の次代を担う逸材といえる小山瑠美子さんです。これまで何度も聴かせていただいていますが、今回はオケをバックにして、どんなパフォーマンスを見せてくれるか楽しみでした。

 昼食をゆっくりと食べ、音楽文化会館へと向かいました。昨夜は強風・猛吹雪で、今日もどうなるか心配でしたが、今日は寒いながらも穏やかな天候になってありがたかったです。
 りゅーとぴあを覗いて、おもむろに音分入りしました。開演は14時なのですが、開場時間は13時と早く、入場した13時半頃にはかなりの席が埋まっていました。開演時間が近づくにつれ客は増え、最終的には満席に近かったのではないでしょうか。

 拍手の中団員が入場。室内合奏団というだけあって、当然小編成のオケで、コンマスの小島さんが率いる弦5部は6-6-6-5-2です。
 指揮の若きマエストロ松川さんと、花柄のドレスの小山さんが登場し、前半はグノーの「ロミオとジュリエット」です。暗い序曲で開演し、お馴染みのアリア「私は夢に生きたい」で小山さんの麗しい歌声がホールに響きました。続く前奏曲の後はこのオペラの劇的場面が歌われ、感動を誘いました。4曲だけでしたので、あっという間に前半が終わってしまったのは残念でした。小山さんの歌をもっと聴きたかったというのが正直な気持ちでした。

 後半はブラームスの4番です。弦の編成が小さいですので、オケの厚みに欠けましたが、重厚なブラームスの音楽世界が感じ取れました。気合の入った熱演で、聴く方にも緊張感か伝わってきました。渾身の演奏と言えましょう。

 アンコールは前半のグノーつながりということで、ファウストからの美しいワルツを流麗に爽やかに演奏して終演となりました。
 前半が短かった分終演時間も早く、もう1曲ほしかったかなというのが本音ですが、十分楽しませていただきました。

 次回の第77回演奏会は6月9日(土)に音楽文化会館で開催されます。共演はピアノの小黒秀星さんで、シューマンのピアノ協奏曲が演奏されるほか、モーツァルトの交響曲第39番「プラハ」、ベートーヴェンの交響曲第4番がプログラミングされており、指揮者は喜古恵理香さんだそうです。楽しみですね。
 

(客席:13-9、¥1000)