213 上野星矢、アヴデーエワ、シンフォニア・ヴァルソヴィア、ジルベール
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2017年4月29日(土)15:00 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
上野星矢(フルート)
ユリアンナ・アヴデーエワ(ピアノ)
シンフォニア・ヴァルソヴィア
ディナ・ジルベール(指揮)
:J.S.バッハ:管弦楽組曲 第2番 ロ短調 BWV1067
    序曲〜ロンド〜サラバンド〜ブーレT&U〜ポロネーズ〜バディネリ

グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 op.16
 
 
 

 交流ステージからコンサートホールに移動して、フルートの上野星矢さん、ピアノのアヴデーエワさんとシンフォニア・ヴァルソヴィアの公演です。

 最初は上野さんとの管弦楽組曲です。オケの編成は小型で、弦5部は6-6-4-4-2で、これにチェンバロが加わりました。
 上野星矢さんは初めて聴きますが、19歳でランパル国際フルートコンクールに優勝したというのは凄いですね。CDを3枚リリースし、アメリカツアーも成功したとのことです。

 長身で細身のイケメンで、ステージ映えします。指揮のジルベールさんは小柄ですので、その対比が面白かったです。美男美女から繰り出される音楽は、明るく躍動感がありました。
 黄金のフルートから溢れ出る音楽は、小編成のオケの上で蝶が舞うように、軽やかに、しなやかに自己主張していました。まだ若いですが、存在感ある演奏はたいしたものですね。

 続いてステージ転換され、オケの編成が通常の12-10-8-6-4に戻って、アヴデーエワさんとのグリーグのピアノ協奏曲です。
 当初は庄司紗矢香さんの出演でレスピーギのヴァイオリン協奏曲のはずだったのですが、変更になりました。代役がアヴデーエワさんというのは儲けものでしたが、曲がグリーグに変更されました。この曲は昨年のLFJ新潟でも演奏されたばかりで、ちょっとがっかりというのが本音です。

 上は緑、下は黒のパンツスタイルのアヴデーエワさんが登場して演奏開始。最初の打鍵の輝きから聴衆を引き込みました。煌きと、天に突きねけるような力強さがあり、緩徐部ではゆったりと歌わせ、夢幻の世界へと誘いました。

 アブデーエワさんは指揮者と同じような小柄な体型ですが、エネルギーあふれる演奏はさすがにショパンコンクールの覇者ですね。もっと聴きたいところでしたが、終演となりました。今度はリサイタルを聴いてみたいです。

 
(客席:2階D2-8、¥2000)