交流ステージからコンサートホールに移動して、フルートの上野星矢さん、ピアノのアヴデーエワさんとシンフォニア・ヴァルソヴィアの公演です。
最初は上野さんとの管弦楽組曲です。オケの編成は小型で、弦5部は6-6-4-4-2で、これにチェンバロが加わりました。
上野星矢さんは初めて聴きますが、19歳でランパル国際フルートコンクールに優勝したというのは凄いですね。CDを3枚リリースし、アメリカツアーも成功したとのことです。
長身で細身のイケメンで、ステージ映えします。指揮のジルベールさんは小柄ですので、その対比が面白かったです。美男美女から繰り出される音楽は、明るく躍動感がありました。
黄金のフルートから溢れ出る音楽は、小編成のオケの上で蝶が舞うように、軽やかに、しなやかに自己主張していました。まだ若いですが、存在感ある演奏はたいしたものですね。
続いてステージ転換され、オケの編成が通常の12-10-8-6-4に戻って、アヴデーエワさんとのグリーグのピアノ協奏曲です。
当初は庄司紗矢香さんの出演でレスピーギのヴァイオリン協奏曲のはずだったのですが、変更になりました。代役がアヴデーエワさんというのは儲けものでしたが、曲がグリーグに変更されました。この曲は昨年のLFJ新潟でも演奏されたばかりで、ちょっとがっかりというのが本音です。
上は緑、下は黒のパンツスタイルのアヴデーエワさんが登場して演奏開始。最初の打鍵の輝きから聴衆を引き込みました。煌きと、天に突きねけるような力強さがあり、緩徐部ではゆったりと歌わせ、夢幻の世界へと誘いました。
アブデーエワさんは指揮者と同じような小柄な体型ですが、エネルギーあふれる演奏はさすがにショパンコンクールの覇者ですね。もっと聴きたいところでしたが、終演となりました。今度はリサイタルを聴いてみたいです。
(客席:2階D2-8、¥2000) |