ラ・フォル・ジュルネ新潟2017 第1日
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2017年4月28日(日) 新潟市民芸術文化会館
 
 
18:10 オープニングイベント(交流ステージ)
      LFJ新潟2017オープニングアクト
         新潟市ジュニアオーケストラ X 内堀照子舞踊研究所
      佐藤竹善スペシャルライブ

18:40 オープニングセレモニー(交流ステージ)
      ユリアンナ・アヴデーエワ
         ショパン:5つのマズルカ op.7-1 変ロ長調
         ショパン:ポロネーズ第6番 変イ長調 op.53「英雄」


19:30 111 オープニンングコンサート(コンサートホール)
         古町芸妓の舞い
            米山甚句〜新潟おけさ〜古町音頭
            躍:あやめ、千秋、かほり
            地方:福豆世、延子、たまき

         シンフォニア・ヴァルソヴィア
         ティナ・ジルベール(指揮)
            ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 Op.92

 
      
      
 いよいよLFJ新潟2017の開幕です。東京、金沢の後を追い、2010年に始まったLFJ新潟も、今年で8回目となります。今年のテーマは「ラ・ダンス:舞曲の祭典」です。

 今年のLFJは金沢が独自の音楽祭に移行したため、新潟のほかは、びわ湖、東京での開催となります。各地のプログラムを比較してみますと、出演者や演目で劣る面が多いように感じますが、新潟独自のプログラムが並び、新潟の色が出ているのは素晴らしいと思います。新潟の身の丈にあったプログラムで、むしろ良いのではないでしょうか。
 今年で終わるんじゃないかという噂話も漏れ聞くのですが、せっかく新潟の春を飾る一大イベントとして定着しましたので、どんな形でも継続して行っていただきたいものです。

 ということで、今年も今日からLFJ新潟が始まります。今日は夜も仕事が入っていたのですが、キャンセルさせていただき、初日から参加することにしました。
 とはいえ、18時10分からのオープニングイベントに参加することは困難であり、18時に仕事を切り上げ、大急ぎでりゅーとぴあへと急ぎました。
 今日は天候に恵まれて、開催を祝うかのようでした。沈みゆく夕日に向かって車を飛ばし、駐車場に車をとめ、大急ぎで駆け足しました。花で飾られた歓迎門がライトアップされ、水面には蝋燭がともった花が浮かべられていて幻想的でした。

 りゅーとぴあに到着しますとかなりの人だかり。もうオープニングイベントも終わっているものと思いましたが、だめもとで交流ステージのある劇場に行ってみましたら、ちょうどアヴデーエワのピアノ演奏が行われていました。劇場はかなりの込みようで、オープニングイベントからこれほどの盛況はすばらしいですね。
 2010年のショパンコンクールの覇者であるアヴデーエワは是非聴いてみたいと常々思っておりましたので、LFJ新潟への参加は私にとりましてはうれしいニュースでした。事情は不明ですが庄司紗矢香さんの出演がキャンセルされ、その代わりに急遽LFJ新潟への出演決まりました。予定されていた庄司さんのレスピーギのヴァイオリン協奏曲は楽しみだったですのが、アヴデーエワを聴けるということで良かったです。
 さて、劇場に入場しますと、マズルカの演奏が終わり、英雄ポロネーズの演奏が始まるところでした。ちょっと乱れた感じもありますが、パワーあふれる演奏で豪快に飛ばしました。本公演での演奏が楽しみですね。
 この英雄ポロネーズは、交流ステージで浅香みのりさんと日垣勉道さんが演奏します。アヴデーエワとの聴き比べも良いですね。

 続いていよいよオープニングコンサートの開演です。せっかくの開幕公演ですので、満席で迎えたかったですが、でもそれなりの賑わいにはなりました。

 最初は古町芸妓の舞いです。ステージに屏風が立てられ、右側に地方の座る赤い敷物が敷かれていました。三人の芸妓さんと唄・三味線・太鼓の地方の三人が登場。遠藤麻理さんの司会進行で舞が演じられました。新潟の文化をアピールするには良い企画だと思います。これも立派な「ダンス」ですものね。
 一流料亭に行く機会などない私ですので、芸妓さんの舞に触れる機会はないですが、芸術性が感じられて素晴らしいですね。新潟の伝統文化として継承していってもらいたいです。

 芸妓さんへのインタビューの間にステージがセッティングされ、いよいよオケの登場です。シンフォニア・ヴァルソヴィアは2015年以来の登場で、指揮は女性指揮者のジルベールさんです。このオケはポーランド室内管弦楽団をもとに結成されたオーケストラとのことです。
 演奏は雑っぽいところもありますが、エネルギー感にあふれ、豪快に飛ばし、高速道路を疾走するかのような爽快感を感じ、否が応でも高揚感が沸いてきました。私の前の席のご婦人は上半身踊っておられ、少々目障りでしたが、それだけ素晴らしい演奏ということでしょう。小柄な女性指揮者がこれほどパワーあふれる演奏を引き出してくれるなんて素晴らしいですね。これからの公演が楽しみになりました。

 オープンニングを飾るに相応しい熱気あふれる演奏に興奮して外に出ますと、春の空気はまだ暖かかったです。例年ですと県民会館の壁のプロジェクションマッピングで賑やかだったのですが、今年はなくて、静かな空気が漂っていました。

 明日も天候に恵まれますように・・・。