毎年この時期恒例の新潟市ジュニア音楽教室のスプリングコンサートです。新潟市の宝ともいえる新潟市ジュニア邦楽合奏団、新潟市ジュニア合唱団、新潟市ジュニアオーケストラ教室の演奏をまとめて楽しむことができるのが魅力です。
ジュニアファンの私は、毎年万難を排して駆けつけていますが、今日も他の予定を蹴って聴きに行きました。もうひとつの宝ともいえる新潟ジュニア・ジャズ・オーケストラのコンサートが同時刻に別会場(東区プラザ)で開催されて聴けないのは残念ですけれど・・。
今日は朝から好天に恵まれ、青空が広がって過ごしやすい日曜日になりました。まさにスプリングコンサートに相応しい天候です。
西区某所でラーチャンを食べ、早めにりゅーとぴあ入りして開場待ちの列に並びました。開場とともに入場し、2階正面前方に席を取り、ロビーコンサートに備えて、3階バルコニーに向かいました。
いつものように階段に整列した金管・打楽器アンサンブルによるファンファーレでロビーコンサートが開演しました。ホワイエに響き渡るファンファーレは否が応でも気分を高揚させます。
まずは邦楽合奏団です。2グループにより演奏されましたが、なかなかの演奏で、特に「夜叉舞」は聴き映えする演奏でよかったです。
続いてはジュニアオーケストラメンバーによる木管五重奏、フルートアンサンブル、弦楽アンサンブルと演奏されましたが、これもお見事で、個々のメンバーの演奏水準が高く、練習成果が良く出ていたと思います。響きの良いホワイエに美しいアンサンブルがこだましていました。
最後はジュニア合唱団です。ホワイエを埋めた聴衆は静かに合唱に聴き入り、美しいハーモニーに心打たれました。「さくらさくら」の透き通るような歌声には心が洗われるようでした。
このロビコンだけでも十分に感動し、満足できる内容でしたが、これからが長い本公演の始まりです。
さて、いよいよ本公演の開演です。最初はジュニア邦楽合奏団です。開演時間前からメンバーはステージに待機し、開演時間ちょうどに鯨岡さんが登場して、初級合奏の演奏が始まりました。今年は10人の入団があったそうですが、初級とはいえ、しっかりとした演奏だったと思います。
続く中・上級演奏はレベルの違いを感じさせる素晴らしいもので、箏、三味線、尺八に打楽器を加え、現代の邦楽を迫力いっぱいに聴かせてくれました。
毎年聴かせていただいていますが、演奏水準の向上は目を見張るものがあります。指揮者の鯨岡さんは、先日薫風之音としての演奏を聴いたばかりですが、奏者だけでなく、良い指導者でもあることも知らしめてくれました。
次はジュニア合唱団です。今年は合唱ミュージカルということで、「サウンド・オブ・ミュージック」が上演されました。マリアやトラップ一家、修道女たちなどの役付きの皆さんの素晴らしい歌声と演技はさすがと唸らせました。もちろんバックで支えた合唱団の皆さんも良かったです。集団でのダンスは視覚的にも楽しませてくれます。大所帯のジュニア合唱団ならではのパフォーマンスだったと思います。
休憩後はジュニアオーケストラ教室です。最初はトランペットでお馴染みの藤井先生の指揮でA合奏です。弦5部が4-2-2-5-2という変則的な編成ですが、初級者とは思えないしっかりした演奏でした。低音部が多い分音の重心が低く、安定感あるオーケストラサウンドになっていました。毎年聴いていますが、A合奏のレベル向上には驚かされました。
次はB合奏です。こちらは言うまでもなく見事な演奏でした。「ウィーンの森の物語」は、ツィターがなくて違和感がありましたが、演奏そのものは美しいものでした。
圧巻はメインの「交響三章」です。昨年の定期演奏会で演奏した「交響管弦楽のための音楽」以上のできではなかったでしょうか。目を閉じて聴いていますと、とてもジュニアの演奏とは思えません。ジュニアオケもついにここまで来たんですね。素晴らしかったです。
最後は全員がステージに上がって「Believe」です。感動の中にフィナーレを迎えましたが、ジュニア邦楽合奏団、ジュニア合唱団、ジュニアオーケストラ教室のいずれも見事な演奏を聴かせてくれました。高水準の演奏を前にして、やはりジュニア音楽教室は新潟市の宝なんだということを実感しました。
最近ストレスがたまって疲れ気味だったのですが、子供たちからパワーをいただくことができました。また来年のこのコンサートまで頑張れます。ジュニアの皆さんに感謝です。
(客席:2階C2-9、会員割引:¥630) |