昨日から東京に出張してきました。昨年9月以来、久しぶりの東京であり、せっかくの機会ですので、仕事が終わった後に帰りの新幹線を遅らせて、コンサートを聴いて帰ることにしました。帰りの便や料金、演目など総合的に判断し、このコンサートを選びました。
新交響楽団はアマチュアのオケですが、年4回の定期演奏会を開催し、実力はアマチュア最高峰です。2009年9月に新潟公演も開催しており、そのときの感動も記憶に残っており、この機会に聴くことにしました。
東京芸術劇場の長いエスカレーターを昇ってコンサートホールに到着しました。5階の入場ロビーからさらにエスカレーターで上がると漸く1階席です。
中に入りますと、前回はパイプオルガンが音響反射板で隠されていましたが、今回はオルガンがそのままになっていました。
開演のチャイムが鳴り、拍手の中団員が入場しましたが、すぐに拍手は消え、無音の中に入場が進み、コンミスが入場したところで、漸く大きな拍手が贈られました。全員揃うまて起立して待っているのは大したものです。
矢崎さんが登場し、「牧神の午後」で開演しました。最初のフルートから素晴らしく、オケの技量の高さがうかがわれました。ビロードのような豊潤で柔らかなサウンドは耳に優しく、うっとりと聴き入りました。アマチュアとは思えない演奏です。
続く「遊戯」は、曲自身に面白味を感じませんでしたが、演奏そのものは、素晴らしいもので、各奏者の技量の高さが如実に示されたように思いました。
休憩後は、「火の鳥」全曲です。ステージ左手のハープ3台と最後方に4人並んだワーグナーチューバ、そして立派そうなチューブラーベルが視覚的に目だっていました。
出だしの地を這うような低弦の響きは鳥肌がたつようであり、色彩感溢れる音楽の絵物語に誘われました。管楽器のソロは、バッチリと決まり、切れの良いパーカッションなど、矢崎さんの指揮に見事に応え、迫力あるサウンドを作り出していました。左右のステージサイド席に配されたトランペットが演奏効果を上げていました。
数度のカーテンコールの後、アンコールなしで、全員で礼をして終演となりましたが、整然とした礼儀正しさは高感度満点です。
帰りは東京経由でなく、湘南新宿ラインで大宮に出て、新幹線に乗りました。池袋からですと、これが便利で、1本早い新幹線に乗れます。
と、新幹線車内でこの記事を書き上げました。4時に終演し、7時前には新潟に着いています。家に着いたとたんいろいろありましたが、明日に備えてゆっくり休みましょう。
(客席:1階 N列 25番、¥3000) |