前の公演の終演が遅れて17時25分でしたので、大急ぎでコンサートホールに向かいました。息を切らせて駆けつけましたが、結局開演は5分以上遅れ、急ぐ必要はありませんでした。
今度は、宮川彬良&アンサンブル・ベガの演奏です。毎年りゅーとぴあでのニューイヤーコンサートに来演されており、私も聴かせていただいたことがありますが、今年はコンサートがありませんでした。ニューイヤーコンサートの代わりに、まさかLFJに出演とは予想していませんでした。
3階席には客が入っていませんでしたが、ほどほどの集客というところでしょうか。開演時間となり、照明が落とされ、暗い中に奏者がステージに現れ、全員揃ったところで照明がつけられ、アンサンブル・ベガのテーマ音楽である「すみれの花咲く部屋」で開演しました。
その後メンバー紹介の後、宮川さんの軽妙なトークに載せて、楽しい演奏が繰り広げられました。ピアノの宮川さんのほか、左から順に、第一ヴァイオリン、第二ヴァイオリン、ヴィオラ、クラリネット、ファゴット、ホルン、チェロ、後方にコントラバスが並び、総勢9人のアンサンブルです。メンバーの中に私と同姓同名の人がいて、親近感が沸きました。
音符の国ツアーというコーナーでは、モーツァルトのディヴェルティメントのメロディーに載せて、ヴァイオリンなどの楽器の解説がありました。
宮川さんの編曲の良さもあって、たった9人のアンサンブルにも関わらず、厚みのあるサウンドは、オーケストラを聴いているような錯覚を覚えました。個々の奏者は実力者揃いであり、独奏での演奏のすばらしさにも息を呑みました。
最後は宮川さんの歌もあって多彩な内容でした。アンコールも2曲演奏してくれて、サービス満点のプログラム内容でした。
最初の挨拶のとき、本来45分のプログラムのはずなのに、宮川さんは1時間のプログラムと話していたのが気になり、不安感が胸をよぎりました。
終演とともに、その不安は現実のものとなりました。終演予定時刻は18時15分であり、その後18時30分開演の小黒亜紀さんのステージに十分間に合うと踏んでいたのですが、開演が5分遅れたこともあり、終演は何と18時40分となってしまいました。結局小黒さんの演奏は終わりしか聴けず、涙を流すことになりました。
(客席:2階D1-16、¥1500) |