東響新潟定期の日恒例のロビーコンサートです。素晴らしい演奏を、響きの良いホワイエで無料で聴けるというお得なコンサートであり、毎回楽しみにしています。今回は弦楽四重奏です。
今日の出演は、東響が誇る若手4人組です。第2ヴァイオリン・フォアシュピーラーの福留さんをリーダーとして、第1ヴァイオリンの小関さんが第2ヴァイオリン、ヴィオラは7月のロビコンの弦楽四重奏にも参加した大角さん、そしてチェロが主席の伊藤さんです。
曲目は、今日の定期で演奏されるドヴォルザークのチェロ協奏曲(ドボコン)にちなんで、ドボコン(作品104)のすぐ後に作曲された弦楽四重奏曲第14番(作品105)が選ばれました。この辺のことについて福留さんが詳しく解説し、演奏が進められました。
演奏は、生き生きと生命感にあふれ、若き力がせめぎ合い、ぶつかり合う躍動感ある演奏でした。緩徐楽章ではしっとりと歌わせ、フィナーレは情熱たっぷりに駆け抜けて、精神的高揚を与えてくれました。
40分に及ぼうとする大曲を、緊張感と情熱をたっぷりに演奏してくれました。無料のロビコンにはもったいないような渾身の演奏に、お腹いっぱいな満足感を感じました。東響の中ではまだ若手に入ろうという美男、美女たち。東響の層の厚さを感じさせました。
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