関 敦子 ピアノリサイタル 
←前  次→
2016年9月22日(木) 14:00  西川多目的ホール
 
ピアノ:関 敦子
 

シューマン:子供の情景 Op.15
    見知らぬ国と人々について〜不思議なお話〜鬼ごっこ 〜おねだり〜
    十分に幸せ〜重大な出来事〜 トロイメライ〜暖炉のそばで 〜
    木馬の騎士〜むきになって〜怖がらせ〜眠りに入る子供〜詩人は語る


メンデルスゾーン:無言歌 Op.62
    5月のそよ風〜出発〜葬送行進曲〜朝の歌〜ヴェネツィアの舟歌〜
    春の歌


ハイドン:ピアノソナタ ト長調 Hob.XVI:40


(休憩15分)

シューベルト:ピアノソナタ ト長調 D894


(アンコール)
ベートーヴェン:エリーゼのために

 りゅーとぴあから大急ぎで国道116号線を車を進め、西川多目的ホールに向かいました。このホールでは、時々「拾いもの」的なお得なコンサートが開催されており、私も何度か聴かせていただいております。今回のコンサートも、まさに「拾いもの」といえるでしょう。

 関敦子さんは、ドイツを中心に活躍されている名ピアニストですが、両親が新潟出身ということもあって、新潟での活動も活発です。すばらしい実績とは裏腹に、飾らない親しみやすい人柄も魅力です。
 先日は西堀のコンチェルトさんでインストアライブが開催されましたが、仕事があって聴くことはできませんでした。その代わりというということもあって、このコンサートを聴きに行くことにしました。

 開場とともに入場し、正面中ほどに席を取りました。客席は地元の方々でかなり埋まっており、前方には西川中学校の学生さんも団体でこられていました。
 ホールは客席収納式の名前通りの多目的ホールですが、ステージには音響反射板を備え、響きも悪くはありません。ただし、ピアノはフルコンサート型ではなく、小型のグランドピアノです。

 主催者の挨拶があった後、司会者の紹介によって関さんが登場し、以後曲目説明を挟みながら、演奏が進められました。

 最初は、「子供の情景」の13曲を流れるように続けて演奏しました。柔らかで、ビロードのような優しいピアノの調べが心地良かったです。続く「無言歌」も6曲続けて演奏し、爽やかな演奏にゆったりと聴き入りました。その次にハイドンのソナタをさらりと演奏し、前半を終了しました。

 後半は30分以上の長大なシューベルトのソナタで、これは聴き応えあるものでした。前半がサロンコンサート向きの、表現は悪いですが「軽い曲」で、さらりとした演奏でしたが、後半はじっくりと聴かせて、満腹にさせてくれました。
 アンコールに「エリーゼのために」を優しく演奏し、デザートを届け、内容たっぷりな、演奏会が終了しました。こんな演奏が無料で聴けるというのはありがたかったです。

 

(客席:中央・中段、無料)