創立10周年記念 新潟シティ合唱団 コール・トゥッティ 第5回定期演奏会 |
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2016年6月18日(土) 14:30 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール |
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音楽監督:時任康文、指揮:藤牧正充
ソプラノ:清水理恵、小山瑠美子、メゾソプラノ:小泉詠子
エレクトーン:神田 将、ピアノ:斉藤美和子、内海信子 |
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第一ステージ (バロック時代の音楽)
(ソプラノ:清水理恵、小山瑠美子、メゾソプラノ:小泉詠子、ピアノ:内海信子)
ヴィヴァルディ:グロリア
第二ステージ (日本の歌 -ある少年の物語-)
(ピアノ:斉藤美和子、語り:平井葉子)
バスのうた
バナナを食べる時のうた
くちなし
たったひとつの
(休憩15分)
第三ステージ (現代の音楽)
(ソプラノ:小山瑠美子、メゾソプラノ:小泉詠子、エレクトーン:神田 将)
カール・ジェンキンス:スターバト・マーテル |
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今日の新潟はAKB総選挙で賑わっていますが、こちらも魅力です。カール・ジェンキンスのスターバト・マーテルがプログラムにあり、これを是非聴きたいと思いました。
カール・ジェンキンスといえば、2012年5月に、長岡で「平和への道程」が演奏され、その感動は、今でも記憶に残っています。今日の演奏も期待が高まりました。
開場待ちの列に並び、2階席正面に席を取りました。暗い中に団員が入場。ソプラノ9、アルト7、テノール6、バス6という編成です。
第一部は、ヴィヴァルディのグロリアです。最初からすばらしいハーモニーに感激しました。解像度が高い合唱というのが第一印象。分かりにくいかもしれませんが、一人一人の歌声が分離してよく聴こえていました。バロック時代の曲をピアノ伴奏でというのは合わない気がしましたけれど、合唱団の質の高さをうかがわせる良い演奏だったと思います。
第二部は、日本曲をナレーションでつないで、ストーリー仕立てにしたもので、表現力あふれる合唱で楽しませてくれました。歌う喜びが聴く方にも伝わる楽しくも感動的なステージでした。
休憩後の第三部は、お目当てのスターバト・マーテルです。エレクトーンの伴奏で演奏されましたが、オーケストラにはかなわないものの、すばらしい演奏効果を上げていました。
2008年3月の初演という新しい曲で、もちろん新潟初演でしょう。様々な言語で歌われましたが、小山さんのアラビア語での歌声はエスニックな雰囲気が出ていて面白かったです。こういう歌声は小山さんならではだろうと思いながら聴いていました。
小泉さんの歌声はしっとりと胸に迫り、癒しを感じました。カール・ジェンキンスの音楽は期待通りに美しく、現代曲とは思えない優しさがあふれていました。多国籍な多彩な音の響きも良かったです。
総じていえば、やはり宗教曲ということになりますが、ミュージカルでも聴いているような場面もありました。最後は迫力いっぱいに盛り上がり、感動のフィナーレを迎えました。
エレクトーンでここまでの音楽を作り出せるというのはすばらしいと思いました。神田さんにもブラボーを贈りたいと思います。今度はフルオケで聴けたら最高ですね。
期待通りの、いや、期待以上のすばらしい音楽であり、演奏だったと思います。創立10周年を飾るにふさわしい内容だったと思います。次回はどんなプログラムで楽しませてくれるか、今から楽しみです。
(客席:2階C4-5、\2000) |