ラ・フォル・ジュルネ新潟2016 第1日
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2016年4月28日(木) 新潟市民芸術文化会館
 

18:10 オープニングイベント
       Negicco ミニ・ライブ

18:20 オープニングセレモニー
       シャニ・ディリュカ(ピアノ)
       ジョニー・ラス&ジャン・ブコー(鳥のさえずり)


19:30 111 オープニングコンサート 水辺のピクニック
         ハンガリー・ジュール・フィルハーモニー管弦楽団
         カールマン・ベルケシュ(指揮)
         ジョニー・ラス&ジャン・ブコー(鳥のさえずり)
 
 
 いよいよLFJ新潟2016の開幕です。東京、金沢の後を追い、2010年に始まったこのイベントも、今年で7回目となります。いろいろ議論もありましょうが、新潟のGWのイベントとして欠かせないものとなりました。

 今日は朝から雨模様。気温も低くて、残念な天候となりました。新潟の春を祝うイベントというのに、天は味方をしてくれません。気分も晴れませんが、天気に負けていられません。

 仕事を早めに切り上げて、大急ぎでりゅーとぴあへと向かいました。恒例のチューリップで飾られた歓迎門が迎えてくれました。水面にも花が浮かべられ、美しかったですが、無情の雨。準備された皆様の苦労がしのばれます。

 館内にはたくさんの人。オープニングイベントに間に合うはずはなく、劇場に入りますと市長の挨拶が終わるところでした。ステージにはNegiccoの3人の姿もあり、ライブを観れなかったのが残念でした。

 今年は劇場がアマゾンステージという名前で、いろんなイベントの会場となります。前方の固定席が取り払われ、昨年までの交流ステージと同様のステージが作られていて、その周りにも椅子が並べられいました。バックのスクリーンにはパンフレットで使用されている森のイメージ映像が投影され、自然の中にいるかのような雰囲気を醸しだしていました。

 声が愛らしくてファンになったMC嬢が今年も司会されていました。関係者の挨拶が終わって、ステージ中央にピアノが移動され、ディリュカさんが鳥かごを持って登場しました。
 鳥かごの意味はそのときはわかりませんでしたが、静かにピアノ演奏が始まりました。曲目は聞きそびれましたが、今年のテーマである「ナチュール 自然と音楽」をイメージさせるしっとりとした演奏に、心が洗われるようでした。
 おもむろにステージに男性が登場し、鳥のさえずりのパフォーマンスが始まりました。この鳥の鳴き声がお見事でした。遅れて客席からもう一人登場し、二人の鳥の声の掛け合いで楽しませ、劇場は森の中のような錯覚を感じさせました。
 鳥のさえずりのパフォーマンスだけでフランスから招いただけはありますね。そういえば日本にも江戸家猫八さんがおられましたけれど。

 オープニングセレモニーが終わって劇場を出ますと、私の名前を呼ぶ聞き覚えのある声が・・・。何と私の姉でした。この時間、この場所で居合わせるとは・・。

 外では恒例のプロジェクションマッピングが始まっていましたが、冷たい雨が降りしきり、残念な状況でした。でも、イベントを盛り上げるにはすばらしいと思います。

 そして、いよいよ本公演の始まりです。ホールに入りますと、パイプオルガンに森の風景が投影され、自然の中にいるかのようでした。オープニング公演ですので、満席の客席で盛り上げたかったですが、そうはいかないのが残念なところです。

 時間となり、オケの団員が登場し、すぐにチューニングが始まるかと思いましたが、何とNegiccoが登場。アイドルのオーラを振りまいてくれました。珍しく1階前方に席を取った甲斐がありました。
 そして、オープニングイベントで見事なパフォーマンスを披露してくれたジョニー・ラス&ジャン・ブコーの二人が客席から登場し、鳥のさえずりで楽しませてくれました。

 ここで漸くチューニングが始まり、ベルケシュさんが登場し、演奏開始です。この瞬間が楽しみです。さて、今年のオーケストラはどうななんだろうかと・・。

 ハンガリー・ジュール・フィルは全く初めてです。名前も今回初めて聞いたしだいです。エキストラなのかもしれませんが、日本人らしき人たちも混じっていました。
 演奏は、アンサンブルの緻密さは感じられませんが、手馴れたもので、まずまず楽しませてくれました。「モルダウ」ではどうかなという印象もありましたが、2曲目の「トゥオネラの白鳥」はイングリッシュホルンの美しい調べと弦楽の美しさにうっとりしました。「白鳥の湖」もメリハリがあってよかったです。オーボエの音色が変に感じましたが、各楽器のソロも見事でした。拍手に応えて、アンコールは「ハンガリー万歳」。さすがにハンガリーのオケですね。

 予定公演時間は45分でしたが、1時間以上に及び、アンコールもあって、内容はたっぷりと充実していました。満足感を胸に外に出ましたが、冷たい雨は降り続き、足早に駐車場へと急ぎました。