ラ・フォル・ジュルネの木 in AKIHA クラシックコンサート 
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2016年4月16日(土) 14:30  新潟市秋葉区文化会館 芝生広場
 
ヴァイオリン:加藤礼子
電子ピアノ:斉藤晴海
 

ヴィヴァルディ:「四季」より 春

クライスラー:愛の喜び

ドヴォルザーク:我が母の教え給えし歌

バルトーク:ルーマニア民族舞曲

(アンコール)
モンティ:チャールダッシュ
マスネ:タイスの瞑想曲
 
 
 昨夜は職場の新人歓迎会で飲みすぎてしまい、すぐに寝てしまいました。2時間ほど眠ってテレビをつけますと、熊本の地震で目が離せなくなり、そのまま夜明けを迎えました。従いまして寝不足で頭は冴えません。職場で雑用を済ませ、一休みした後このコンサートに行きました。

 「ラ・フォル・ジュルネ新潟2016」のプレ公演が秋葉区文化会館で開催されるのを記念して、秋葉区らしさをアピールするために企画されたイベントです。
 「ラ・フォル・ジュルネの木 in AKIHA」と題され、春、夏、秋、冬のそれぞれの木を描き、地元の子供たちの手形を重ねて、創造の木を完成させようというものです。4枚の絵が完成された後、このコンサートが開催されました。

 今日は天候に恵まれ、暖かな春の陽気となりました。野外イベントを行うには最高です。芝生広場に4枚の絵が飾られ、中央に簡素なステージが作られていました。芝生には家族連れが座って開演を待っていました。
 芝生広場というものの、住宅街の中にある文化会館の敷地の片隅であり、後ろは道路で車が行きかい、ロケーションが良いとは言えません。でも、アットホームな雰囲気が醸しだされて良いように思います。

 予定開演時間より若干早めに開演となりました。野外コンサートではありますが、写真のように加藤さん、斉藤さんはドレス姿で気合十分です。

 季節にちなんで、ヴィヴァルディの「四季」より「春」が演奏されて開演となりました。斉藤さんの電子ピアノに載せて、加藤さんのヴァイオリンが今日の好天を祝うかのように、軽やかに奏でられました。
 第一楽章が演奏された後、加藤さんの挨拶と曲の解説がありましたが、PAなしですので、大声で話されていました。続いて第二楽章、第三楽章が演奏され、結局「春」が全曲演奏されました。

 続いてクライスラー、ドヴォルザーク、バルトークの名曲が曲目解説を挟みながら演奏されました。さすがに大声で話すのは大変ですので、スタッフがメガホンを用意してくれました。

 アンコールを2曲演奏して終演となりましたが、手作り感があふれるアットーホームな雰囲気が良かったです。LFJを盛り上げようという主催者の皆さんの熱意が伝わり、その活動に敬意を表したいと思います。

 全くのオープンな環境であり、どうなるのか危惧しましたが、PAなしでヴァイオリンが音量豊かに聴こえたのには驚きました。いつもどおりに冴え渡る加藤さんのヴァイオリンは歌心があり、このような場でも期待を裏切ることはありません。やはりすばらしいヴァイオリニストですね。
 斉藤さんは電子ピアノということで大変だったと思いますが、加藤さんの演奏を見事にサポートし、演奏を引き立てていました。

 楽器演奏するには苛酷な環境下でしたが、加藤さん、斉藤さんの演奏は、通常のコンサート同様に気合が入ったものでした。どのような場でも、しっかりとした本物の演奏を聴かせてくれて、プロの演奏家の気概を感じました。

 お二人の魅力を再確認して会場を後にしましたが、プレ公演の開場時間までどうしましょうか・・。
 

 
(客席: いろいろ、無料)