YUKO SPRING CONCERT 
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2016年4月2日(土) 14:00  新潟市秋葉区文化会館
 
ソプラノ:ゆうこ
ピアノ:鈴木賢太
 
第1部
岩河智子・編:「おとなのための童謡曲集」より 春よ来い
レスピーギ:「トスカーナ地方の4つの恋歌」より あなたが生まれたとき
岩河智子・編:「おとなのための童謡曲集」より ゆりかごのうた
ジョルダーニ:カロ・ミオ・ベン(いとしいひとよ)
ベッリーニ:「6つのアリエッタ」より 喜ばせてあげて
プッチーニ:オペラ「ラ・ボエーム」より わたしの名はミミ
ドニゼッティ:オペラ「連隊の娘」より さようなら

(休憩15分)

第2部
大中 恩:トルコ桔梗
大中 恩:しずかに
大中 恩:「4つの風刺的な歌」より サッちゃんの家
佐々木すぐる:月の砂漠
山本正美:ねむの木の子守歌
モーツァルト:コンサートアリア K.578

(アンコール)
大中 恩:季節の番人
中村八大:こんにちわ赤ちゃん
 
 

 YUKOさんは新潟市秋葉区(旧・新津市)の出身で、地元でのコンサートを何度か開催されておられ、地元にたくさんのファンがおられます。私も2013年8月のコンサートを聴かせていただいていますが、歌声のすばらしさに感動したことは記憶に新しく、今回も聴かせていただくことにしました。

 昨夜は強風が吹き荒れていましたが、今日は朝から晴れ渡り、気温も上がって春らしい好天となりました。仕事を終えて、秋葉区文化会館へと向かいました。開場時間前に長い行列ができており、人気のほどがうかがわれました。中高年の女性方に圧倒され、列がなくなるのを待って入場しました。客席はかなり埋まっており、前方に席を取りました。

 赤いドレスのYUKOさんと鈴木さんが登場して開演です。リリカルな歌声が響きの良いホールいっぱいに響き、最初から魅了されました。以後曲目解説や、歌詞の解説、曲の思い出などを語りながら、日本の歌やオペラのアリアなどのプログラムが進められました。

 後半は、緑と黒のドレスに衣装換えして登場し、日本の歌曲が続けて歌われました。作曲者の大中先生の指導を受けたとのことで、情感豊かに、聴き応えあるものでした。「サッちゃんの家」はユーモアあふれる歌で、会場を和ませました。リクエストが多かったという「月の砂漠」と「ねむの木の子守歌」を歌い、最後はモーツァルトを力強く華々しく歌い、プログラムを締めくくりました。

 アンコールは2曲歌われました。出産、子育ての苦労と喜び、コンサートまでのご苦労がしのばれ、涙がこみ上げていらっしゃいましたが、「こんにちわ赤ちゃん」で明るく終演となりました。

 日本の作品を紹介する活動をしているとのことで、今回も日本の歌曲が多数歌われました。オペラのアリアも含め、鈴木先生の好サポートもあって、感動のステージを作りあげていたと思います。

 YUKOさんは昨年男の子を出産され、育児に大変で練習もままならなかったとのことですが、そんなことは微塵も感じさせず、声も容姿も優れていました。
 そのステージ映えする容姿と透き通るようなリリカルな歌声は、歌手として大きな武器です。歌手活動と母としての役割の両立は大変だと思いますが、これからのますますの発展を祈りたいと思います。


 
(客席:2-27、¥2000)