YUKO SOPRANO RECITAL
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2013年8月4日(日) 14:00  だいしホール
 
ソプラノ:ゆうこ 
ピアノ:鈴木賢太
 

1部
ヘンデル:オペラ「セルセ」より 樹木の蔭で(ラルゴ)
サティ:あなたが欲しい
モノー:愛の賛歌
吉井勇・作曲、中山晋平・作曲、岩河智子・編作:ゴンドラの歌
吉田ちあき:ひつじくさ
左子真由美・作詞、後藤丹・作曲:「左子真由美の詩による五つの歌」より 薔薇
堀内幸枝・作詞、中田喜直・作曲:サルビア

(休憩:15分)

2部
ヘンデル:オペラ「リナルド」より 私を泣かせてください
モーツァルト:オペラ「フィガロの結婚」より 恋とはどんなものかしら
ビゼー:オペラ「カルメン」より ハバネラ
ピッチーニ:オペラ「ジャンニ・スキッキ」より 私の大好きなお父さん
プッチーニ:オペラ「蝶々夫人」より ある晴れた日に

(アンコール)
花は咲く
むこうむこう
 
 

 昨日梅雨明けしたというのが嘘のような、どんよりとした日曜日。雨がぱらついたりもしています。それでも梅雨明け宣言というのは勇気がいるように思います。

 そんな日曜日、昼食をゆっくりと食べ、このコンサートに出かけました。西川(吉田)友子さんは、新潟市秋葉区(旧新津市)出身のソプラノ歌手で、毎年新津でコンサートをされているのは存じ上げており、実際会場まで足を運んだこともあったのですが、ちょっと混みあっていたようなので聴かずに帰ったこともありました。
 今日は新津ではなくて、新潟に登場ということで、密かに楽しみにしていました。正直言えば、きれいなチラシの写真に魅かれたというのが真相かも・・・。
 ところで、これまで新津では、「吉田友子ソプラノリサイタル」としていたはずですが、今回は「YUKO SOPURANO ROCITAL」。どうしてYUKOになっちゃったのでしょうね。そういえばYUCCAというソプラノ歌手もいましたなあ・・。

 さて、ブルーのドレスのYUKOさんが登場して開演です。ピアノ伴奏はお馴染みの鈴木賢太さんです。最初はヘンデルのラルゴでしっとりと始まりました。透き通るようなきれいなソプラノ。声量豊かであり、リリカルな歌声がホールいっぱいに響きます。最初の歌声で虜になってしまいました。

 続いてフランス物を2曲歌ったあと、日本の歌曲を4曲歌って前半を終わりました。ジャンルの違う様々な歌を歌い分け、素晴らしい歌声で楽しませてくれました。

 後半は水色(ミント色)のドレスに衣裳換えして登場。お馴染みのオペラのアリアの数々が歌われました。これは前半以上に感動的な歌声でした。

 曲目の解説をはさみながら歌ってくれましたが、話もわかりやすく、語り口も魅力的でした。ステージ映えする華やかな容姿。まさに「華」を感じさせます。
 声の良さは当然ですが、美しい人が歌うとよりいっそう美しく心に響いてきます。芸術に容姿など関係ないなどという人がいますが、舞台芸術という視点で考えれば、容姿も重要な要素です。

 こんな素晴らしい歌手が新潟にいるなんて、それも新津にいるなんて、素晴らしいことと思います。今回初めて歌声を聴いて感動しましたが、今日は本当に聴きに来てよかったと実感しました。

 なお、ピアノの鈴木さんのサポートも賞賛すべきと思います。優しく寄り添うようなピアノ。時には激しく、YUKOさんの歌声を見事に引き立てていました。さすがに鈴木さんと感じ入りました。

 昨日は「新潟ARS NOVA」の皆さん、今日はYUKOさんと、新潟の誇る音楽家の演奏を聴くことができて良かったです。中央に目が行きがちですが、地元新潟にも素晴らしい音楽家がいます。これからの益々の活躍を祈りますとともに、微力ながら応援したいと思います。
 

(客席:J−6、¥2000)