ウィリアム・プランクル&石井玲子 チェロとピアノのデュオ・リサイタル
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2015年10月31日(土) 14:00  新潟市江南区文化会館 音楽演劇ホール
 
チェロ:ウィリアム・プランクル
ピアノ:石井玲子
 


コダーイ:チェロとピアノのためのソナチネ

スクリャービン:ロマンス

バルトーク:ルーマニア民族舞曲
       1.棒踊り 2.飾り帯の踊り 3.踏み踊り 4.ブチュム人の踊り 
       5.ルーマニア人の踊り 6.速い踊り

ラフマニノフ:ヴォカリーズ Op.34-11

ヤナーチェク:チェロとピアノのためのプレスト

(休憩10分)

ラフマニノフ:チェロとピアノのためのソナタ ト短調 Op.19

(アンコール)曲目不詳

 この二人のリサイタルは数年前から開催されていますが、今回初めて聴かせていただくことにしました。新潟県立大学の准教授でいらっしゃる石井さんの演奏は以前聴かせていただいたことがありましたが、プランクルさんは全く初めてです。「東欧・ロシア音楽紀行」と題されたコンサートで、曲目が面白そうでしたので聴かせていただいた次第です。

 今日は天候すぐれず、気温も下がって、晩秋から初冬という気候です。まだ体は寒さに馴化しておらず、肌寒さが身に染みます。
 午前中は職場での雑務を片付け、帰り道に昼食を摂って会場入りしました。ホールは空席が目立ちましたが、私は正面最前列に席を取りました。

 りゅーとぴあと同じ開演のチャイムの後、黒シャツのプランクルさんとクリーム色のドレスの石井さんが登場して、コダーイで開演しました。
 今日の演目は、「東欧・ロシア音楽紀行」というテーマで、ハンガリー、チェコ、ロシアの作曲家による作品が演奏されました。
 二人による曲目解説を挟みながら演奏が進められましたが、前半はロマンチックな聴きやすい曲が並んで、うっとりと聴き入りました。最前列ですので、チェロ、ピアノの音がダイレクトに迫り、その後ホールの残響が降り注ぐような感じで、音響的にも心地良かったです。

 後半はラフマニノフの大曲です。初めて聴く曲でしたが、チェロとピアノが対等にせめぎ合う聴き応えある曲でした。第3楽章はいかにもラフマニノフというロマンチックな調べにうっとりしました。ピアノパートを管弦楽に編曲してチェロ協奏曲として演奏しても良いだろうな、などと思いながら聴いていました。良い曲を知ることができて良かったです。

 アンコールをしっとりと演奏して終演となりましたが、曲目の紹介はありませんでした。終演時間は15時半。時間的にはちょっと早いですが、内容はたっぷりでした。

 プランクルさんは初めて聴かせていただきましたが、なかなかの奏者ですね。ロマン溢れる曲もムードに流されることなく、ちょっと冷静にクールに演奏していました。京都に15年も在住しているそうで、関西で活躍されているそうです。今日と同じ公演は先週京都でも開催されています。

 このお二人は米国の大学院時代に同じ先生に就いて室内楽を学んだそうで息もぴったりです。これからも素晴らしい演奏を聴かせてくれることでしょう。来年のテーマは何でしょうか。楽しみにしたいと思います。

 バイパスを快適に飛ばし、20分で家に到着。家まで信号5つだけ。私にとって江南区文化会館はりゅーとぴあより便利です。駐車場も無料ですし・・。
 
 

(客席:1-17、¥1000)