「新潟を中心に音楽活動を続ける様々なジャンルのアーティスト総勢11組がメディアシップで繰り広げる、柳都新潟の大音楽祭」というのがキャッチコピーの催しです。
1階のみなと広場(5公演)、2階の日報ホール(2公演)、20階のそらの広場(4公演)と、全11公演が行われるという一大イベントです。興味ある出演者がありましたので、万代まで繰り出すことにしました。
昨夜から雨が降り続き、どうなるかと心配したのですが、昼前から雨が止み、次第に晴れ間が見えるようになりました。バスセンターで名物のカレーを食べ、メディアシップへと向かいました。
最初は、2階の日報ホールで行われた新潟少年合唱団と北区少年少女合唱団の公演です。まず緑色のベストが可愛らしい北区少年少女合唱団が登場し、2曲歌いました。総勢16人による、いかにも小学生というような、ほのぼのとした歌声が良かったです。
北区といえば、北区フィルをはじめ、ジャズ、合唱、ミュージカルなど音楽活動の活発さには目を見張るものがあります。この少年少女合唱団も、良き指導者に恵まれ、これから発展していくものと期待されます。
次は全国的にも珍しい男子だけの新潟少年合唱団です。この合唱団は、今年の2月のジュニアコーラス・フェスティバルで聴いて以来です。総勢12人で、3曲歌われました。ウィーン少年合唱団というわけには行きませんが、ボーイソプラノの澄んだ歌声がきれいでした。
続いて、2つの合唱団の合同演奏で、手拍子付きの“スクールライフは・・・”を楽しく歌い、客席も加わって“うみ”を歌い、さらにアンコールにもう一度“スクールライフは・・・”を歌って終演となりました。
新潟市ジュニア合唱団のような完成度はありませんが、合唱を楽しみ、一生懸命歌う姿がほほえましく、心に響くものがありました。今後の活躍が楽しみです。
次は、1階のみなと広場での最初の公演である牧野純子さんと内田美果さんのコンサートです。階段に座って聴かせていただきました。実は内田さんの隠れファンだったりして、楽しみにしていました。ピアノは電子ピアノで、チェロもPAが使用されました。場所的にPAなしでは困難でしょう。
アンコールを含めて全10曲というボーリューム満点のコンサートで、曲目も多彩でした。途中ピアノの独奏によるショパンのノクターンとチェロ独奏によるバッハの無伴奏組曲が演奏され、たいへん聴き応えがありました。なお、牧野さんは今月結婚されたばかりとのこと。ご多幸をお祈りします。
続いてはエレベーターで20階へ上がって、そらの広場でのえのもとくみこトリオの演奏です。ヴォーカルのえのもとさんのほか、ピアノ(キーボード)はニューヨークで活躍されていた野沢美穂さん、ウッドベースは藤間弘さんです。
スタンダードジャズの名曲に交えて松田聖子の曲もあったりして、多彩な歌で楽しませてくれました。歌唱の良さもさることながら、キーボードとベースが良い味を出していて、ジャジーな大人の世界を醸し出していました。
次は再び2階の日報ホールに行き、敬和学園高校Jazz Hornets の演奏です。このバンドは、新潟ジャズストリートで何度か聴かせていただいていますが、全国でもトップクラスの実力は侮れず、高校生のバンドとは信じられないくらいの熱気溢れる演奏を今日も聴かせてくれました。
PAを使用しない生音にこだわるとのことでしたが、日報ホールという狭い空間で聴くビッグバンド・ジャズは聴き応えがありました。
9月に行われるコンクールの課題曲や、自由曲として演奏するオリジナル曲(マリンブルー組曲)も演奏してくれましたが、なかなかの仕上がり具合であり、コンクールでの活躍が期待されます。
ホールを出ましたら、1階のみなと広場では、新潟ゴスペルクワイアの皆さんのソウルフルな力強い歌声が響いており、思わず足が止まり、耳を傾けました。もっと聴きたかったのですが、所用があり、ここでタイムアップとなりました。
他にも興味深い公演がたくさんありましたが、聴けなかったのは誠に残念でした。イベントは20時まで続きます。無料でこのような催しを企画してくれた新潟日報に感謝したいと思います。
(無料) |