毎年恒例の新潟メモリアルオケの演奏会です。毎回アマチュアらしからぬ大曲や特徴あるプログラムを聴かせてくれるので、大変楽しみしています。
例年9月の開催ですが、今回は8月となりました。超個性的な山岡重信先生から竹内公一先生に代わって3年目。今年はどんな演奏を披露してくれるでしょうか。
今日は朝から雨模様。生憎の日曜日となりました。いつもの上古町の楼蘭の冷やし中華を食べ、早目に会場入りしました。まだ開場待ちの列は短かったですが、私もその列に並びました。
開場時間となり、いつものCブロック前方に席を取りました。すぐにロビーコンサートが始まるため、ホワイエを見下ろす3階のバルコニーに急ぎました。私の隣には音楽仲間のお姿もありました。
ロビーコンサートも侮れず、内容豊富です。そのどれもが高水準で、別にコンサートとして開催しても通用するように思います。響きの良いホワイエにこだまし、美しいアンサンブルに酔いしれました。どのグループも良かったですが、個人的にはチェロ四重奏に一番感銘を受けました。
ホールに戻りますと、団員は三々五々ステージに上がり、個々に音出しをしていました。全員揃ったところでチューニングとなりました。ステージいっぱいの大編成のオーケストラは視覚的にも圧巻です。竹内先生が登場して開演です。
最初はリストの「前奏曲」です。ちょっと仰々しい曲ですが、豪華絢爛にバシッと決めて、オーケストラの醍醐味を存分に味わわせていただきました。
続くラヴェルの2曲は、色彩感と透明感に溢れ、エレガントな響きを堪能しました。「ラ・ヴァルズ」での弦の響きには息をのみました。マントヴァーニのカスケードサウンドみたいな豊潤な響きに、このオケのレベルの高さを実感しました。
後半はブラームスの4番です。第1楽章は、前半に比して若干弦が刺激的に感じたりもありましたが、次第にエンジンがかかり、重厚なブラームスサウンドを創り上げてくれました。第2楽章のホルンソロもばっちり。管も弦も良かったです。第3楽章を完璧にまとめ、第4楽章へと突き進み、感動のフィナーレを迎えました。
時間的にはまだ早く、アンコールを期待しましたが、そのまま終演となりました。ロビーコンサートの素晴らしいパフォーマンスに始まって、怒涛のブラ4まで、大いに楽しませていただきました。それも無料というのは申し訳なく思います。
来年の演目は、シューマンの「マンフレッド序曲」、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」とフマニノフの交響曲第2番とのことです。指揮者は竹内先生から桐山彰氏へと変わります。またの名演奏を期待したいと思います。
(客席:2階C2-9、無料) |