日中韓の3国で、文化芸術による発展を目指す都市を選定し、様々な文化芸術イベントを開催することで、交流を図ろうというのが東アジア文化都市の目的です。
今年の東アジア文化都市は、中国は青島市、韓国は清州市、そして日本は新潟市です。春から関連イベントが開催されていますが、今日は3市の子どもたちが集まり、「わたしは未来」という歌を歌って交流を深めようというものです。
「わたしは未来」という歌は、3国の人たちが歌える歌を作ろうという佐渡出身の宮田亮平・東京藝大学長の発案により、東京藝大副学長の松下功氏の作曲、作家の夢枕獏氏の作詞で作られ、2013年に佐渡の相川小学校生により初演されたとのことです。
平日開催で、当初は行く予定はなく、私の記憶からも半ば消えていましたが、お盆休みを取ることができて行けることになり、急遽参加しました。事前申し込み制でしたが、問い合わせましたら、座席に余裕があるので、申し込みなしで参加可能とのことでした。
混み合うかと思い、早めに会場入りしたのですが、確かに座席に余裕があるようであり、自由に席を選べました。ということで、いつものCブロックに席を取りました。
市長、中国総領事、韓国総領事の順に挨拶があり、某FM局の女子アナの司会でプログラムが進行しました。最初は、3国のジュニア合唱団の競演です。
最初は我らが新潟市ジュニア合唱団です。先月定期演奏会があったばかりですが、今さら書くまでもない素晴らしい歌声でした。例によって、後半は振付もあって、楽しく聴かせていただきました。相変わらず、良く鍛えられていますね。
次は中国の青島市群星青少年合唱団です。中国の雰囲気が漂う派手な衣裳でしたが、合唱はしっとりと美しかったです。曲もきれいであり、感動させていただきました。
続いては韓国清州市のCYLジュニア合唱団です。ピアノ伴奏ではなく、PAを介した音楽に乗って、韓国の民族衣装での踊りながらの歌でした。衣裳替えに時間がかかリ、その間は東アジア文化都市のオープニングイベントのダイジェスト映像が上映されました。
そして衣裳を変えて合唱団が再登場。今度は合唱というより、チアリーディングそのものであり、派手なダンスで盛り上げてくれました。
女性の指導者が1階最後方で指揮をしていましたが、指揮をしながらスマホで写真を撮っていました。なかなかのつわものですね。
次は新潟市の芸能披露ということで、万代太鼓の演奏と、にいがた総踊りが演じられました。なかなか賑やかで良かったです。
そして次は、ゲストステージということで、新潟市出身の元タカラジェンヌ(月組組長)の越乃リュウさんの歌でした。さすがに元男役のトップスター。スターのオーラが漂っていました。
休憩後は、「わたしは未来」の提案者である宮田氏のビデオメッセージの紹介の後、作曲の松下氏、作詞の夢枕氏のステージでのインタビューがあり、曲にまつわるエピソードを聞かせてくれました。
続いては新潟室内合奏団の演奏。「威風堂々」が演奏されましたが、この曲は先日新潟中央高校管弦楽部の演奏を聴いたばかりでした。高校生とは違って、さすがに貫禄の違いを見せて、堂々とした演奏でした。
そして、最後はいよいよ「わたしは未来」の合唱です。オケの後方に3国の合唱団が混ざり合って並び、オケの伴奏で、日本語、中国語、韓国語の順に合唱されました。なかなか親しみやすい良い歌ですね。そして最後の最後は、観客も全員起立して「わたしは未来」を歌って終演となりました。
終戦記念日の前日、安倍総理の70年談話発表のその日に、このようなイベントが開かれるのは意義深いものがあるものと思います。今後もこのような文化交流を進めることで、東アジアの融和が深まることが期待されます。
(客席:2階C3-11、 無料) |