今日は新潟まつり2日目。市内では住吉行列が行われています。こんな日でもコンサートはあります。西区での鈴木愛美さんらが出るオペラコンサートも魅力でしたが、中央高校のコンサートにしました。
新潟中央高校は、冬に音楽科の演奏会がありますが、夏は全校の管弦楽部とコーラス部の演奏会です。管弦楽部は、県内最大規模の高校オケとして活躍しており、また、コーラス部は県内最高水準であり、新潟県代表として目覚しい活躍をされています。この二つを同時に楽しめるというのは良いですね。
このジョイント・コンサートを聴くのは、2011年以来4年ぶりになります。また、コーラス部は今年の新潟クラシックストリートでの演奏を聴かせていただき、その感動の記憶も新しいです。
上古町の楼蘭で冷やし中華を食べ、早めに開場待ちの列に並びました。すでに数十人の行列になっていましたが、列の並ばせ方に大きな問題がありました。
1列で開場待ちの列が長く伸びていましたが、それを入場口別に3列にするときに、早くから並んでいる人を無視して、係りの女性が、遅く来て列のかなり後方に並んでいた人を前に誘導して隣に並ばせ、さらに遅く来た人をその隣に並ばせていました。
開場の30分前から並んでる人より、開場間際に来た人を早く入場させるというやり方に、私の周りでは怒りの声が聞こえました。私が代表して文句を言おうかとも思いましたが、周りの人たちは不平を言いながらも我慢されていましたので、私もじっとこらえました。無料のコンサートですから・・・。有料なら怒りまくりますけれど。
私は、いろんな公演で開場待ちの列に並ぶことが多いですが、このようなやり方は初めてでした。係りの人は変だとは認識していないようで、ちょっとあきれてしまいました。
と、問題があったのですが、早くから並ばないでも席に余裕がありました。私はCブロック前方に席を取りました。客席は1階席と2階のB、C、Dブロックのみ使用されましたが、かなり空席がありました。
開演前の13時10分より、OGによるロビーコンサートが行われました。階段に並んでの合唱で、響きの良いホワイエに歌声が響き渡り、早速感動をいただきました。美しい!
いきなりの感動に、先ほどの苛立ちはリセットされました。
開演時間となり、最初はオーケストラ演奏です。弦は初心者が多いということで、音量不足でアンサンブルの乱れもありましたが、それなりの聴き映えある演奏になっていました。新潟市ジュニアオケで言いますと、A合奏より少し上というところでしょうか。
休憩後の第2部は、打楽器アンサンブルの迫力ある演奏の後、コーラス部の素晴らしい歌声を聴くことができました。さすがに新潟県代表だけあります。この2曲を聴けただけでも来た甲斐があったと感じました。合唱の素晴らしさを感じさせていただきました。大人の合唱団を含めても、これだけの演奏はめったに聴けないのではないでしょうか。
続いては弦楽アンサンブルです。チェロ以外は立っての演奏です。初心者ばかりということで仕方ないですが、音程やアンサンブルは正直申し上げて微妙でした。でも、ちゃんと形になっていて、曲の楽しみをしっかりと感じ取ることが出来ました。
そして再びコーラス部です。今年の合唱コンクールの課題曲だそうで、演奏は素晴らしいと感じましたが、曲そのものは面白くないですね。コンクールの課題曲ってどうしてつまらないのでしょうね。このつまらなさがトラウマになって、長いこと合唱を聴くのを避けていたくらいです。
その後にジブリの曲を楽しく歌って終わりかと思いましたが、プログラムになかった「天使にラブソングを」でおなじみの Hail
Holy Queen を歌って盛り上げてくれました。この曲はクラシックストリートでも歌ってくれましたが、楽しかったです。
二度目の休憩後は管打アンサンブルの演奏。管打アンサンブルと言ってもぴんときませんが、早い話、小編成の吹奏楽です。チェロを弾いていた男子学生の指揮で、明るく楽しい演奏でした。
続いては、OB、OGも加わってのオーケストラ演奏です。最初は学生さんの指揮、次は先生の指揮でした。やはり弦の弱さは気になったものの、十分に聴き映えのある演奏だったと思います。
そして最後は、オーケストラとコーラスの共演です。コーラス部OGがステージ最後方、コーラス部がP席に並んで、「花は咲く」をしっとりと演奏し、アンコールに校歌を演奏して終演となりました。この校歌が特別に良い演奏だったと思います。
客席からはブラボーの声。私のすぐ後方にブラボー屋さんがいて、私の耳元で叫ぶため、ちょっとうるさかったですが、確かにブラボーに値する、見事な演奏だったと思います。若者たちの真摯な演奏に感動しました。多彩な演目をただで聴かせていただき、ありがとうございました。
(客席:C2-9、 無料) |