ラ・フォル・ジュルネ新潟2015 第1日
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2015年5月8日(金)   新潟市民芸術文化会館
 
 
18:30 オープニングセレモニー

    ゲスト演奏 越乃リュウ (元・宝塚歌劇団)
               すみれの花咲く頃
            クレール=マリ・ルゲ (ピアノ)
               J.S.バッハ:イタリア協奏曲 BWV971


19:30 111 梁美沙(Vn)、イレーヌ・ドゥヴァル(Vn)、エリック・ルブラン(Org)
        シンフォニア・ヴァルソヴィア
          パシオンの饗宴
           J.S.バッハ:トッカータ、アダージョとフーガ BWV564
           J.S.バッハ:オルガン協奏曲 イ短調 BWV593
                    (ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲より)
           ブクスデフーデ:フーガハ長調 BuxWV174
           J.S.2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043
 
 
 いよいよ今年もLFJ新潟が始まりました。全国のLFJの最後を飾っての開催です。GWの連休直後ということで、仕事も慌しくて、疲れもたまって落ち着かないですが、春を飾る新潟のビッグイベントですので、できるだけたくさんの公演を聴いて、集客に貢献したいと思います。

 仕事を早めに切り上げて、大急ぎでりゅーとぴあへと向かいました。混み合うかと思ったのですが、駐車場は空いていて、ひっそりとしていました。
 りゅーとぴあに通じる通路には恒例のチューリップのゲートがあり、水面に浮かべられたチューリップの花のオブジェがきれいではありましたが、これまでより何となく地味な印象です。

 LFJ新潟は、オープニングセレモニーに先立ちまして、18時10分からの交流ステージでの演奏で開幕しました。
 残念ながらこれに間に合うはずはなく、到着したときには18時30分から開始のオープニングセレモニーも終わろうとして、ゲスト演奏が始まっていました。

 ちょうど新潟市出身の元タカラジェンヌ越乃リュウさんの歌が終わるところで、アカペラで歌う「すみれの花咲く頃」がホワイエいっぱいに響き渡っていました。さすがに宝塚の月組組長を務めた元トップスターだけあり、素晴らしい歌声ですね。

 そして事前に出演者は発表されていませんでしたが、本公演に出演するクレール=マリ・ルゲさんのピアノ演奏がありました。ピアノはカワイEX。本公演では演奏しないイタリア協奏曲をたっぷりと聴かせていただきました。
 響きの良いホワイエに、芳醇なピアノの音が響き渡り、うっとりと聴き入りました。無料で聴けて、得した気分でした。

 セレモニーが終わり、本公演開始までの間、県民会館の外壁に投射されるプジェクション・マッピングを鑑賞しました。パッヘルベルのカノンに載せて、きれいな映像が映し出されていました。昨年もそうでしたが、画像は良くても音響が良くないですね。好みの問題なのでしょうが・・・。


 時間となり、コンサートホールに入場しました。オープンニングコンサートで大盛況かと思いましたが、客席はちょっと寂しかったです。演目や出演者が渋いからでしょうか。

 エリック・ルブランのオルガン演奏で開演しました。聴き応えのあるオルガン曲が3曲続き、いきなりの重厚な音楽に早くも疲れを感じました。イベントの開幕を楽しく賑やかに祝う雰囲気ではなかったですが、演奏としては素晴らしいものでした。

 最後になって漸くオケが登場し、2つのヴァイオリンのためのコンチェルトが演奏されました。オケは弦楽だけの小編成で、これにチェンバロが加わっていました。独奏は若き女性奏者の二人です。このうち梁美沙さんは、昨年も来演しており記憶に残っています。

 指揮者はなく、コンマスの弾き振りで演奏されました。オケのアンサンブルが美しく、弦楽の豊かな響きの上に、若い二人のソリストが自由に飛び回っているかのようでした。
 生き生きとした躍動感ある演奏に、聴く方も元気をもらい、精神的高揚を感じました。特に梁さんの身振りの大きい演奏が印象的でした。

 このオケは以前もLFJ新潟で演奏したことがありましたが、なかなかいいオケですね。今年のLFJ新潟では唯一のオケであり、明日以降の活躍に期待が高まりました。