いよいよLFJ新潟の開催が近づきました。今日はプレコンサートです。昨年に引き続いての、新潟市のアマチュア・オケの代表からなるスペシャル市民オークストラの公演です。指揮は昨年同様の坂井さんです。
新潟市では、昨日からアートミックス・ジャパンが開催中であり、今日もりゅーとぴあ周辺では新潟総踊りの演舞が行われていて、大賑わいでした。
県民会館では新潟ウインドオーケストラの定演もあり、本当はそちらに行こうかと思っていたのですが、開場待ちの行列の長さに恐れをなして、こっちに予定変更したというのが実情です。
いつものCブロック前方に席を取り、開演を待ちました。イベントが重なっていることを考えれば、まずまずの入りでしょうか。
アートミックス・ジャパンに出演中のセイン・カミュさんと新潟市長の挨拶が行われ、その後は美しい高野さんの司会で演奏が進められました。昨年同様に、曲ごとにコンマスは入れ替わっていました。
最初はソプラノの横田さんにより「ある晴れた日に」が歌われました。美しいオーケストラをバックに、切々と歌う横田さんのリリカルな歌声がホールに響き、蝶々夫人の名場面が目に浮かぶようでした。
続いては、ヴァイオリンの奈良さんの軽妙なトークで、オケの楽器紹介が行われました。愛の賛歌のメロディに載せて各楽器の紹介が行われましたが、いずれの奏者も良い音を出していました。
次は、衣裳換えした横田さんが再登場して、作曲者の宮下さんの挨拶の後、新潟縁のオペラである「直江の婿えらび」の序曲とアリアが演奏されました。
序曲はNHK大河ドラマのテーマ曲にしても良いような曲であり、オケの演奏の素晴らしさもあって、聴き応え十分でした。横田さんの歌うアリアも、情感にあふれて良かったと思います。
続いてエルガーが優しく演奏され、プロコフィエフをダイナミックに演奏して、オーケストラの素晴らしさを知らしめてくれました。その後ラフマニノフをロマンチックに演奏しましたが、クラリネットのソロが良かったです。そして、圧巻は最後のブラームスでした。
ホルンの素晴らしさが全てを物語っていたように思いますが、情熱あふれる演奏に胸が高鳴りました。今年のLFJ新潟のテーマであるパシオンを、まさに音楽で具現化したと思います。これだけ熱気あふれる演奏は、プロを含めてもなかなか聴けるものではありません。
臨時編成のオケではありますが、坂井さんの指揮の下、昨年以上のサウンドを聴かせてくれました。LFJ新潟の本公演への期待が益々高まるような、素晴らしい演奏だったと思います。
アートミックス・ジャパンの公演は夜まで続いており、ひとつくらい聴きたいところではありましたが、所用があって帰路に着きました。
暑くもなく寒くもなく、今が新潟の一番良い季節です。春って良いですね。そして、音楽って良いですね。
(客席:2階C2−9、¥1000) |