ラ・フォル・ジュルネ新潟2015 プレ公演
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2015年4月26日(日) 14:00  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
ソプラノ:横田聡子
管弦楽:LFJ新潟2015スペシャル市民オーケストラ
指揮:坂井悠紀
司会:高野麻衣
 

プッチーニ:歌劇「蝶々夫人」より 「ある晴れた日に」

楽器紹介:愛の賛歌に乗せて

宮下秀樹:オペラ「直江の婿えらび」より 序曲、アリア「あの人の声がまだ残る」

エルガー:愛のあいさつ (管弦楽版)

プロコフィエフフ:「ロメオとジュリエット」(抜粋)

ラフマニノフ:交響曲第2番 より 第3楽章

ブラームス:交響曲第1番 より 第4楽章
 
 

 いよいよLFJ新潟の開催が近づきました。今日はプレコンサートです。昨年に引き続いての、新潟市のアマチュア・オケの代表からなるスペシャル市民オークストラの公演です。指揮は昨年同様の坂井さんです。

 新潟市では、昨日からアートミックス・ジャパンが開催中であり、今日もりゅーとぴあ周辺では新潟総踊りの演舞が行われていて、大賑わいでした。
 県民会館では新潟ウインドオーケストラの定演もあり、本当はそちらに行こうかと思っていたのですが、開場待ちの行列の長さに恐れをなして、こっちに予定変更したというのが実情です。

 いつものCブロック前方に席を取り、開演を待ちました。イベントが重なっていることを考えれば、まずまずの入りでしょうか。
 アートミックス・ジャパンに出演中のセイン・カミュさんと新潟市長の挨拶が行われ、その後は美しい高野さんの司会で演奏が進められました。昨年同様に、曲ごとにコンマスは入れ替わっていました。

 最初はソプラノの横田さんにより「ある晴れた日に」が歌われました。美しいオーケストラをバックに、切々と歌う横田さんのリリカルな歌声がホールに響き、蝶々夫人の名場面が目に浮かぶようでした。

 続いては、ヴァイオリンの奈良さんの軽妙なトークで、オケの楽器紹介が行われました。愛の賛歌のメロディに載せて各楽器の紹介が行われましたが、いずれの奏者も良い音を出していました。

 次は、衣裳換えした横田さんが再登場して、作曲者の宮下さんの挨拶の後、新潟縁のオペラである「直江の婿えらび」の序曲とアリアが演奏されました。
 序曲はNHK大河ドラマのテーマ曲にしても良いような曲であり、オケの演奏の素晴らしさもあって、聴き応え十分でした。横田さんの歌うアリアも、情感にあふれて良かったと思います。

 続いてエルガーが優しく演奏され、プロコフィエフをダイナミックに演奏して、オーケストラの素晴らしさを知らしめてくれました。その後ラフマニノフをロマンチックに演奏しましたが、クラリネットのソロが良かったです。そして、圧巻は最後のブラームスでした。
 ホルンの素晴らしさが全てを物語っていたように思いますが、情熱あふれる演奏に胸が高鳴りました。今年のLFJ新潟のテーマであるパシオンを、まさに音楽で具現化したと思います。これだけ熱気あふれる演奏は、プロを含めてもなかなか聴けるものではありません。

 臨時編成のオケではありますが、坂井さんの指揮の下、昨年以上のサウンドを聴かせてくれました。LFJ新潟の本公演への期待が益々高まるような、素晴らしい演奏だったと思います。

 アートミックス・ジャパンの公演は夜まで続いており、ひとつくらい聴きたいところではありましたが、所用があって帰路に着きました。

 暑くもなく寒くもなく、今が新潟の一番良い季節です。春って良いですね。そして、音楽って良いですね。

 

(客席:2階C2−9、¥1000)