ラ・フォル・ジュルネ新潟2014 プレ公演
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2014年4月20日(日) 14:00  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
管弦楽:LFJ新潟2014スペシャル市民オーケストラ
指揮:坂井悠紀
司会:伊勢みずほ
トークゲスト:高野麻衣
 
 


ブラームス:ハンガリー舞曲集より 第5番

J.シュトラウスII:ワルツ「ウィーン気質」 op.354

J.シュトラウスI:ラデツキー行進曲 op.228

(楽器紹介)

リスト:6つのハンガリー狂詩曲より 第2番 ニ短調

バルトーク:舞踊組曲より 第3楽章

ドヴォルザーク:スラブ舞曲集より 第1番 ハ長調 op.46

スメタナ:交響詩「モルダウ」より

(アンコール)ラデツキー行進曲
 
 
 ついにLFJの季節になりました。今週末の本公演を前にしてのプレ公演です。今年のテーマ「三都物語 ウィーン・プラハ・ブタペスト 〜ドナウとモルダウの間に〜」に沿って、三都市に縁のある作曲家の名曲の一部を演奏して解説するという内容です。クラシック初心者向けの、本公演への橋渡し的内容のプログラムが組まれていました。

 1時頃にりゅーとぴあに着きましたが、東ロビーの特設ステージでは、「りゅーとぴあ春フェスタ」で、山本真希さんのオルガンコンサートの真っ最中で、ポジティブオルガンの優しい調べがこだましていました。ヴァイオリンの佐々木友子さんをゲストに向かえ、親しみやすい名曲の数々が演奏され、しばし聴き入っていました。
 ちょっとびっくりしたのは、山本さんがイメージチェンジしていたこと。髪型や化粧がこれまでとは違って、大人の魅力がたっぷり。これまでは清楚なイメージでしたので、すこしドキッとしてしまいました。

 さて、本題に戻しましょう。客席は3階とステージ周りの席は使用されませんでしたが、まずまずの入りでしょうか。老若男女、年齢層の幅は広く、公演の趣旨に合っていて良かったと思います。

 最初に新潟市長の挨拶があったあと、TVでお馴染みの伊勢さんの司会で、音楽ライターの高野さん、指揮の坂井さんの解説を交えながら演奏が進められました。スライドで3都市が紹介されたりして、作曲家や曲の解説も分かりやすくて良かったです。伊勢さんの話が上手なのはプロですから当然なのですが、高野さんの話も上手でした。

 途中で、ヴァイオリンの奈良さんの解説により、演奏を交えながら楽器紹介が行われましたが、奈良さんのトークの軽妙さに会場が沸きました。

 さて、オケは、市内のオケ6団体からの選抜メンバーからなるスペシャル市民オーケストラで、曲ごとにコンマスが交代しました。指揮の坂井さんは良く知りませんでしたが、実は本職はBSNの職員とのことで驚きました。

 演奏は、さすがに各オケの選抜メンバーだけあって、良い演奏だったと思います。ただし、各楽器の音量のバランスが悪く、賑やかなだけで、曲の細かなニュアンスが伝わらなかったのが残念でした。スラブ舞曲では打楽器に埋れて、メロディラインが消えてしまっていました。
 こういうバランスを調整するのは指揮者の役目と思うのですが、そこはプロでないので注意が回らなかったのかも知れません。あるいは、デッドな練習室で練習をして、残響豊かなコンサートホールでは響きすぎてバランスが崩れたのかもしれません。まあ、臨時編成のオケですから、細かい所まで要求するのは無理があるのかもしれませんね。

 休憩なしで1時間半ほどのコンサート。解説が長く、子供さんたちは退屈するのではないかと心配したのですが、皆さん静かに聴いていてくれました。生のオーケストラの迫力に触れ、音楽の楽しさを体験してもらえると良いですね。金曜日からの本公演が盛況になりますことを祈念したいと思います。

 外に出ましたら、公園の桜の下では多数のグループが宴会の真っ最中。今年の桜は花が長持ちして良いですね。ヴァイオリンやアコーディオンを演奏をしているグループもあったりして、皆さん楽しそうでした。春って良いなあ・・・。
 
   
(客席:2階C5−3、¥1000)