酒場 de バロック Sophia sinistra
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2015年3月28日(土) 17:00  酒場 Stand & Fight
 
古楽ユニット Sophia sinistra
ソプラノ:風間左智、ヴィオラ・ダ・ガンバ:中山 徹、チェンバロ:師岡雪子
 


オルティス:ヴィオラ・ダ・ガンバのためのレセルカーダ

ピアソラ:忘却

オルティス:ヴィオラ・ダ・ガンバのためのレセルカーダ

パーセル:音楽が愛の糧なら

パーセル:a New Ground

武満 徹:三月の歌

マレ:シャコンヌ ハ長調

モンテクレール:カンタータ「誠実な愛の勝利」

(アンコール)
久石 譲:Stand Alone

 
 
 だいしホールでのコンサートを終え、某所で軽食を摂り、上大川前の「酒場 Stand & Fight」へと向かいました。古いマンションの1階にひっそりとたたずむ隠れ家的な酒場です。20席限定ということでしたが、広くはないので、かなりの混雑です。ドリンクをいただきながら開演を待ちました。

 古楽アンサンブルの「プロジェクト・リュリ」のメンバーでもある3人が、「リュリ」の活動の中で演奏できない曲を演奏しようということで、このユニットを作って活動されているようです。

 「プロジェクト・リュリ」の公演は毎回聴かせていただいていますが、今回も中山先生からのお誘いを受け、参加させていただきました。
 それにしましても、「Sophia sinistra」というのは良いネーミングですね。日本語に直すと・・・。思わずにやりとしてしまいます。

 中山先生のガンバで開演です。狭い空間にガンバの美しい音色が響き渡り、「酒場」という異質な空間と調和し、非日常的な世界を創り出していました。
 これに師岡さんの小型チェンバロの調べと、座りながら切々と歌う風間さんの歌声が加わり、「バロック」という枠に縛られない独自の音楽世界を感じさせました。

 16世紀のオルティスから20世紀のピアソラ、武満まで。時代は大きく違いますが、何の違和感もなく、音楽に時代分け、ジャンル分けするのは意味のないことを実感しました。

 アンコールに Stand Alone を演奏して終演となりました。この分野での新潟でのトップ奏者による演奏は、繊細で心打つものでした。「酒場」の響きも悪くはなく、肩を寄せ合う客席もいい雰囲気でした。公演時間は短かったですが、贅沢な時間を過ごさせていただきました。   

 外に出ると夕暮れではありますが、空はまだ明るく、春の訪れを感じました。良い音楽を聴いた後の気分は最高です。



(客席:カウンター前、ワンドリンク付:¥2000)