新潟市民吹奏楽団創立50周年記念第87回定期演奏会
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2014年11月23日(日) 14:00  新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
指揮:竹内公一(*)、渡辺英雄
司会:近藤京子
 

第1部  新潟市民吹奏楽団

 セレモニアル・マーチ
 眩い星座になるために・・・ 
(*)
 アレルヤ!ラウダムス・テ
 ミュージカル「レ・ミゼラブル」より 
(*)

(休憩15分)

第2部 新通ジュニアウインドアンサンブル (指揮:三國晃弘)

 子供の領分より 雪は踊っている、ゴリウォーグのケークウォーク
 故郷 〜希望への序曲〜
 愛燦燦
 (アンコール)2曲

(休憩15分)

第3部 ポップスステージ ドラムス:秋田孝訓  作・編曲:本澤なおゆき

 未来への飛行
 ヤングマン(YMCA) 
(*)
 サマータイム for Wind Ensemble
 和田アキ子パワフルコレクション

 創立50周年記念 委嘱作品
  ジャズ・メタモルフォージズ ドラムセットと吹奏楽のための 
(*)

 (アンコール)2曲
 
 
 
 連休の最終日。コンチェルトさんで開催の湊元さんのライブと重なってしまい、どうしようかと悩みましたが、チケットを買っていたこのコンサートに予定通り行くことにしました。
 新潟の吹奏楽団の老舗である新潟市民吹奏楽団は1964年に結成され、今年で創立50周年だそうです。配布されたプログラムには50年の歩みが載っていて、新潟の歴史と併せて参考になります。

 この吹奏楽団の演奏は何度か聴かせていただいておりますが、しばらくご無沙汰してしまい、2011年以来3年ぶりになります。

 開場時間に遅れて入場しましたが、いつものCブロックに席を取ることができました。客の入りは良く、正面は満席状態でした。
 
 第1部は正統的吹奏楽演奏です。いつもの近藤さんの司会でプログラムが進められました。渡辺さんと竹内さんが交互に指揮をし、しっかりとした演奏を聴かせてくれました。豊潤で分厚いサウンドは心地良かったです。

 第2部は新通ジュニアウインドアンサンブルの演奏です。ご存じない方のために説明しますと、新潟市西区にある新通小学校の吹奏楽部です。つまり全員小学生なのです。金管バンドはどこの小学校にもありますが、吹奏楽をきちんとやっている学校は、県内でも数少ないように思います。実は私の娘もこのアンサンブルに属していたことがあり、私が吹奏楽を聴くようになったきっかけになりました。
 ということで、曲目は小学生向きとは言えませんが、見事な演奏だったと思います。三國先生の指導のたまものでしょう。アンコールの演出も良くて楽しませていただきました。子供たちの素晴らしい演奏に、思わず涙がこみ上げてきました。

 第3部は東京佼成ウインドオーケストラ打楽器奏者の秋田さんを迎えて、本澤さんの作・編曲による作品の数々が演奏されました。市民吹奏楽団の皆さんの素晴らしい演奏をバックに、秋田さんのドラムテクニックに感嘆しました。
 最初の「未来への飛行」は創立40周年の記念作品で、最後の「ジャズ・メタモルフォージズ」は今回の50周年の記念作品です。ともに本澤さんの作品です。各曲とも秋田さんのドラムが際立つ名演奏だったと思います。カーテンコールでは作曲者の本澤さんもステージに上がって、盛大な拍手を受けていました。

 吹奏楽のコンサートといいますと、後半はお祭り騒ぎになるのが定番ですが、この楽団は節度を守り、きっちりした音楽を聴かせてくれるのが魅力です。今回も、50年の歴史を背負う大人の吹奏楽を聴かせてくれました。これからの益々の発展をお祈りしたいと思います。


   
(客席:2階C6−1、\800)