アルスノーヴァ木管五重奏団
←前  次→
2014年11月15日(土) 14:00  だいしホール
 
アルスノーヴァ木管五重奏団
  オーボエ:金子いつか、クラリネット:広瀬寿美、ファゴット:小武内茜、フルート:市橋靖子
ピアノ:品田真彦
 


プーランク:ノヴェレッテ

ミヨー:ルネ王の暖炉
     行列〜オーバード 朝の歌〜軽業師〜ラ・マウザングラード〜
     アルク川の槍試合〜ヴァラブルでの狩り〜夜のマドリガル

ヒンデミット:5つの管楽器のための小室内楽曲

(休憩15分)

プーランク:六重奏曲

フランセ:恋人たちのたそがれ
       老齢のヤサ男〜ピンナップ・ガール〜神経質な子供たち

(アンコール)
ピアソラ:リベルタンゴ
 
 
 新潟で、地域に根ざして多彩な音楽活動をされているプロの音楽家集団「新潟ARS NOVA」.。そのメンバーで構成された木管五重奏団の演奏会です。ピアノで共演するのは、お馴染みの品田真彦さんです。

 ARS NOVAの皆さんの演奏は、これまで何度か聴かせていただき、毎回楽しませていただいていますが、木管五重奏団としてのコンサート初めてです。
 実は、同じメンバーで、8月に燕でマイタウンコンサートが開催され、それを聴こうと思っていたのですが、他の予定と重なって断念しました。その代わりということでもないですが、このコンサートは行きたい思っていました。
 りゅーとぴあで撮影したと思われるたいへん上品で魅力的なチラシに魅かれ、スケジュールを考えぬまま、チケットを購入してしまいました。他の予定もあり、どうしようかと思い悩みながら今日を迎えました。

 今週は風雨が強く、気温も下がって、初冬を思わせる日々が続いています。今日も雨こそ上がりましたが、強風が吹き荒れています。こんな土曜日ですが、予定を調整し、何とかホールに駆けつけることができました。

 客席の入りは半分ちょっとというところでしょうか。開場とともに入場し、いつもの席に着きましたが、その後、ご高齢のオバサマ方の団体が私の後方に陣取られました。こんなに空いているのに、どうして固まって席を取り、それも私のすぐ後ろに・・。
 案の定おしゃべりに夢中。ステージに出演者が登場して音出ししてもおしゃべりは止まらず、演奏が始まってもヒソヒソ話。にらみつけて漸く静かになりました。

 ということで、木管の5人が登場して開演です。左からフルート(ピッコロ持ち替え)、オーボエ、ホルン、ファゴット、クラリネットの順で、皆さん黒い衣裳です。

 若手〜中堅として、皆さんそれぞれ活躍しておられますので、演奏は安定感があるものでした。ただし、全てが初めて聴く曲で、演奏の良否を論ずることはできません。木管ということで、柔らかい音色を期待しましたが、楽器によっては何となく音の濁りといいますか、雑味を感じないでもなかったですが、曲の性質によるのかもしれません。あるいは私の耳が悪いのかなあ・・。

 後半は、女性方は色とりどりのドレスで登場して華やかなステージになりました。市橋さんが濃紺、金子さんが山吹色、小武内さんが水色、広瀬さんが青緑という感じです。
 ピアノの品田さんが加わって演奏が進められました。さすがにピアノが加わりますと音が芳醇になります。後半も知らない曲ばかりで、うっとりと音楽に聴き入るというわけにはいかず、多少の緊張感を持ちながら聴いていました。
 最後の曲は、フルートとオーボエが場所を入れ替えて演奏しました。意味深な標題のついた3曲からなりましたが、いかにもフランスというような洒落た内容でした。正直言って不勉強な私には馴染みにくかったですが、最後は軽快な演奏で盛り上がって楽しめました。

 アンコールはリベルタンゴ。足を踏み鳴らしたりして盛り上げていましたが、音響的には団子状になって、メロディラインが聴きにくかったのが残念でした。

 終演は15時24分と早く、もう少し聴きたかったかな、というのが正直な感想でした。でも、日頃聴けない曲を聴くことができて良かったです。
 古典的な曲は一切なくて、近代の曲ばかり。ヒンデミットを除いてはフランスの曲。きっとこだわりがあるんでしょうね。こんなところにもメンバーの気概を感じました。
 
 
   
(客席:F−6、\2500)