今日は朝から快晴の上天気。まさに秋晴れ。この上ない天候です。暑くも寒くもなく、一年中こういう気候なら何も言うことはありません。天気が良いと気分も違います。何か得した気分です。
最近の定番ですが、上古町の「楼蘭」で冷やし中華を食べ、コンサートに臨みました。今シーズン何度この冷やし中華を食べたことか。私は新潟最高だと思っています。ここで、コンサート評のブログでお馴染みの某氏とご一緒になりました。奇遇ですね。
その後東掘のコンチェルトさんでチケットとCDを購入し、りゅーとぴあへ。快晴の空、爽やかな風。いつも通る白山公園の緑も輝いて見えます。
チラシ集めをして、開場の列に並び、Cブロック前方に席をとりました。その後はロビーコンサートへ。今回は3組の演奏がありました。いずれもアンサンブルが素晴らしく、個々の演奏技術の高さも感じさせました。私の周りの観衆からも「うまいねえ・・」という声が上がっていました。
さて、いよいよ開演です。団員は三々五々ステージに登場し、賑やかに音出し。開演時間になってチューニングといういつものパターン。前半のコンマスは奈良さんです。竹内先生が登場して演奏開始。
前半はペトルーシュカ。有名な割りに、3大バレエ音楽の中で影が薄く、新潟でフルオケで聴く機会はこれまでありませんでした。
大活躍する各管楽器のソロもばっちり。何の文句もない高水準の演奏を聴かせていただきました。混沌としたストラヴィンスキーの音楽が良く表現されていました。これまでのこのオケの演奏の中でも屈指の演奏ではなかったでしょうか。
後半はチャイ4。コンミスは田中さんです。これも前半に劣らぬ名演。金管の咆哮、乱れのない弦のアンサンブル。一瞬プロの演奏かと思うほどでした。ロシアの哀愁漂う第2楽章、ピチカートがばっちり決まった第3楽章からアタッカで第4楽章へ。フィナーレへ向けてエンジン全開。猛スピードで突進して、感動と興奮を生み出しました。オケの楽しみを満喫させるようなスカッと爽やかな演奏でした。
アンコールの花のワルツもデザートに最適でした。賛助出演のハープのお二人はご苦労さんでした。良い演奏をただで聴かせていただいてありがとうございました。
超個性的な山岡先生から竹内先生に指揮者が代わり、どうなるかと正直心配したのですが、昨年以上の素晴らしい演奏に感嘆しました。
竹内先生の本職は声楽家であり、指揮者としては新潟市民吹奏楽団の指揮で存じ上げてはいましたが、フルオケでもこのような素晴らしい音楽を創り上げてくださるとは驚きです。奇をてらわないオーソドックスな指揮ぶりですが、燃え上がるような熱い音楽を聴かせてくれました。
単に大音響で盛り上がるのではなく、オケの解像度も高く、決してうるさくならないのが素晴らしいところです。また来年どんな音楽を聴かせてくれるか楽しみです。
ちなみに、来年の定期演奏会は例年より早く、8月30日(日)に開催されます。演目は、ラヴェルの道化師の朝の歌、ラ・ヴァルス、リストの交響詩「前奏曲」、ブラームスの交響曲第4番ということです。
外に出ると、やっぱり快晴の空。いい音楽を聴いて、気分爽やかに家路につきました。
蛇足:後半の演奏中に、1階席左側におられた和服姿のご婦人が、扇子でしきりに扇いでおられました。2階正面の私の席からは、いやでも視界に入ってしまいます。目ざわりこの上なく、ムカムカした気分で聴いていました。終楽章の盛り上がりでストレス解消しましたが、困ったものです。すぐにいらだつ私は修行が足りませんね。
(客席:2階C2−9、無料) |